増補新版 補給戦
4件の記録
積読本を減らしたい@tsundoku-herasu2026年3月28日かつて読んだヴァレンシュタインからパットンまでのロジスティクスの歴史 「政治的、軍事的、経済的考慮の結果、ドイツが緩慢かつ組織的やり方でソ連征服を企てることができたとしたら、鉄道により大きく依存できたであろう。また非常に強力な自動車産業が存在していたら、自動車と軌道用車輛がより大きな役割を演じることができただろう。しかしながら、第二次世界大戦の全期間を通じて完全に自動車化された軍隊の創設に手を染めることができたのは、交戦国中たった一ヵ国しか存在しなかった―アメリカ合衆国である」 2016年1月17日産経新聞 2022年6月26日産経新聞 2022年6月26日読売新聞 書評欄掲載
- 紅井 殻@akai_kara2025年11月14日読み終わった戦争というと兵士の生死、地雷、戦車、銃火器などショッキングなものを想像するが、本著は戦争の土台とも言える兵站の話。 言われてみれば当然だが、武器や乗り物を使うにはガソリンや弾丸などが絶対に必要であり、当然それを扱う兵士たちを餓死させないために食料が必要である。なのでそれらを基地から前線まで運ぶ必要があるわけだが、運搬中に襲われたら終わりだし、何も考えずに勝ちまくると前線と基地までの距離が長すぎて戦闘を一時停止させる必要が出てきたり、前線で使うはずのガソリンを運搬する過程で大量に消費してしまったりする(戦術的には勝っているけど戦略的には負けている)。 つまり「戦略は兵站によって制限されている」ということを本著は膨大なエビデンスの下で述べている。 「腹が減っては戦はできぬ」という有名な言葉があるが、本著を読んでいるとその言葉はまさに真理だと思った。 個人的にナポレオンは兵隊を細かく分けて、食料を現地調達(略奪)させていたというのを初めて知って驚いた。のだがこの山賊チックなやり方は、兵站に縛られずに迅速に移動できるので合理的ということに関心した(単位時間あたりの弾丸消費量が少なく、車もなかった時代だからこそできたことだけども) 総じて比較的読みやすく、軍事学とか歴史に興味ある人はおすすめ。
