幸福の遺伝子

幸福の遺伝子
幸福の遺伝子
リチャード・パワーズ
木原善彦
新潮社
2013年4月26日
5件の記録
  • 豊富な知識と語彙を駆使して密度高く精緻に描出する筆力はさすがのパワーズという前提はもちろんありつつも、テーマである遺伝子操作によって人類は幸福になるのかというテーマについて何か新しい知見が得られるほど踏み込んでいるわけでもなく、また、「幸福の遺伝子」を持つタッサ以外のキャラクターはいかにも類型的で魅力に乏しく、さらに、ストーリーも映画の原作として書かれたのかと思うようなハリウッド的定型構造でウェルメイドではあるが惹きつけるものもなく、テーマが明らかになってからは興味が持続ぜず冗長に感じた。 タッサが世間から注目されるきっかけとして起きた(起こされた)不幸な事件や、ラストの追い詰められたタッサが取った行動などは、取ってつけたような安直さでどうなのかなという感じがした。 メタ構造はよほどの必然性がないと物語を効果的に盛り上げるどころか醒めさせる要因となるが、時折り顔をのぞかせる「謎の語り手」が必要なのかよくわからなかった。
  • 忠邦
    忠邦
    @tadakuni
    2026年2月28日
    パワーズ独特の育ちの良さみたいなのは健在。悪人ほぼなしでこんだけ描けるんだからすごいけど、悪人出てこないから途中の展開のスリリングさに欠ける。まあこの人の小説の場合、いつものことだけど。
  • miki
    miki
    @mikis
    2025年12月20日
    本とおいしいコーヒー。 いい時間。
  • pont
    @pont
    1900年1月1日
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