黙って喋って

21件の記録
- 絢藻@ayamoayamo2025年7月5日読み終わった誰にでもありそうな、日常の中の、恋してる気持ち。その中でもさまざまな蟠りみたいな、甘酸っぱい日常を切り取った短編集。 比喩表現がふわふわ発展していって、読んでて気持ちいいなぁ、って思った。 あとがきでヒコロヒーさんが語っている、本来したかったタイトル。まさにそんな、そう言いたくなるような恋愛の切れ端が、情けなく思いつつも青春の恋愛なんだよなあと、懐かしく思ったりもした。 帯にあった、記憶の片隅にあった感情、まさにそれを呼び起こされて、また、甘酸っぱいなあって思ったりする。
- haku@itllme2024年7月16日かつて読んだ初めてがっつり読んだ恋愛小説。 短編集で読みやすかった タイトルにもなってる通り、 あいつは黙って、お前は喋っててって何回も思ったけどなぜか気持がわかる瞬間がなん度もあった。 女性も男性もそうじゃなくても誰かに対して何かを思ったり、出逢って別れて そんな当たり前のことが、当たり前にありそうなエピソードが言葉が散りばめられてた。 お気に入りの短編がいくつもあるよ (以下ネタバレ有り) 「覚えてないならいいんだよ」 大学時代に同期でお互い好きだったんだろうけど結ばれなかった2人の再会。 結婚する彼女との最後の飲み。 壮馬くんはやっぱり引き止められず 智子もやっぱり言えなかったそんな夜のこと 「大野」 彼女は大野が自分のことを好きだということはわかっているけどそれをうまく利用していてそんな語りから始まる。 そして、最後の大野の優しさを何回も触れて関係性が変わる瞬間。 「このまま、私のこと頑張って口説いてみない?」 「は、きも、何それ」 「はあ」 「いや俺、お前のこと口説かなかったこと一回もないと思ってるけど」 キュンとしました。どうかこの物語の2人だけはハッピーエンドであってくれ。