ガダラの豚(全3巻セット)

10件の記録
- 勝村巌@katsumura2025年6月29日読み終わった玄が「面白い本が読みたい」というので、中島らもの『ガダラの豚』を推薦したらやはり本当に面白かったらしく、読書コンシェルジュとしての面目を躍如した。 で、随分ぶりに読み返したわけだが、やはり面白くて最高だった。 この本をワイが最初にいつ読んだのかはちょっと記憶が定かじゃないが、高校生か大学生の頃だったと思う。その頃はフィクションはなんでも面白かった。自分の感受性というものもあったが、漫画も小説も読んだ後には人生の見え方なども変わり後戻りできないといった体験が常に更新された。SFとかファンタジーばかり読んでいたころである。 タメになる本屋、楽しい本、悲しい本、など色々な種類の本があったが、そういうものを一切合切ぶち込んだ万人に向けた「面白い本」となると、限られる。 民俗学者とその家族や超能力者、テレビマン、奇術師、仏僧などがアフリカの呪術師と戦う内容だが、中島らもは文章が上手い! 呪術とか奇術、超能力などのオカルトを黒白に分けずグレーなところでリアリティを持って登場人物に説明させているのだが、学者は学者の目線、超能力者、奇術師、呪術師などが当事者として自分の技を語るところのト書きの書き分けが絶妙で、非常に読み応えがある。 推理作家協会賞を、受賞した作品とのことだが、最近では古本屋を舞台にした漫画「本なら売るほど」の中にも面白い小説として紹介されていて、そのチョイスに本好きとして膝を打った。 万人におすすめできる名著と思う。お時間のある方はぜひ手に取ってみてください。
- 椎原@z4hara2025年5月6日読んでる1巻読んでるところ。高齢の坊さんがなんか過酷な行にチャレンジしてみるていう冒頭。護摩行の火の中に有り得ないものを見つけて顔が火膨れするほど火の中に顔突っ込んじゃってコイツはやべぇ……これはおもしれえ〜〜てなった。続きもめちゃくちゃ気になる