霧をはらう

2件の記録
taku@taku22026年5月19日読み終わった小児病棟での点滴殺傷事件を題材にした法廷サスペンス小説。 冤罪で逮捕された生き残った女児の母親は自白後に否認しており、勝ち目の薄い裁判に挑む弁護士が主人公の物語。 点滴殺傷事件の他にも実際に起きた事件をモチーフにしていてリアリティがあった。 母親を信じきれず大事件の被疑者の娘として虚勢を張って生きなきゃ行けないのは辛いなと応援したくなった。 弁護士側も無罪だと確信出来ないと戦えないよね、という当たり前のことを突きつけられた話でもあった。 重苦しい霧の中にいるけれど少しずつはらわれていってすっきりとするそんな読後感。









橘海月@amaretto3192025年10月6日読み終わった#ミステリいや〜面白い。まさに読みたいミステリがここにある。 小児科病棟で起こった点滴死傷事件、幼い子が二人犠牲になり、逮捕されたのは同室に娘が入院中の母親だった…。渦中の被疑者の長女と弁護士の視点から事件を追う、果たして母親は無罪なのか有罪なのか?最後の最後まで予測がつかず緊張しっ放しなのもよかった。 弁護するはずの被告人が、冤罪なのか狡猾な犯人なのか不明なまま弁護を続けるしかない状況は、著者の『火の粉』を彷彿とさせ、とても歯痒い。それだけに、被告人の姉妹の不器用さと純粋さに応援したくなる。逮捕されただけの加害者家族が、推定無罪とされない憤りや辛さの描写もリアルで、とても胸が痛い。 被告人である母親が、無責任でズボラでクセがある性格なのも、それで共感を得にくい状況に陥るのもまたリアルだった。