
taku
@taku2
読書の記録をつけたくて始めてみました
小説が好き
読むのは遅いです
- 2026年7月10日
クラインの壺岡嶋二人,菅浩江読み終わったSFヴァーチャルリアリティシステムのゲームの原作者が主人公。 テスターとして仮想現実の世界に入り込むSFミステリー小説。 旅行中に一気に読んでしまう面白さだった。 現実が揺らぐ感じが心底怖い。 VRなどが発展して多少は身近になった現在だと逆に書けないかもしれない作品だった。 位相幾何学の「クラインの壺」がイマイチ想像出来なかったけど、調べて出てきた画像を見てハエトリ草を想像しまうのが、学がないというか「トポロジーの?」とサラッと言えるかっこいい人になりたいなと思った。 - 2026年7月6日
イニシエーション・ラブ乾くるみ読み終わった合コンから始まる青春恋愛小説。 わざわざあらすじに「最後から2行目で全く違った物語に変貌する」「必ず2回読みたくなる」と書かれているので色々考えながら読んでいたけど、見事にやられた。 煽り通り即読み直した。 年代が古いところに仕掛けが?とか、表紙に伏線があるのか?とか疑いながら読んだけど、ネタバレを踏まなかったからこそ楽しめたと思う。 - 2026年7月3日
夏の祈りは須賀しのぶ読み終わった文武両道の公立高校野球部が甲子園を目指す青春小説。 高校野球がテーマで時間が10年ずつ飛ぶのが斬新でそれぞれの年代が薄ら繋がっているのが面白かった。 数十年の想いの詰まった悲願は時間が経つほど重たくなるけど、その悲願を託された高校生は大変だよなと思った。 野球を題材にすると複雑なルールのせいであれ?と思う描写があったりするけれど、よく調べて書かれていて試合内容もシンプルなので引っ掛かりなく読めて良かった。 夏らしい爽やかさのある小説だった。 - 2026年7月1日
犯罪フェルディナント・フォン・シーラッハ,酒寄進一読み終わった現役の弁護士が現実の事件を材に執筆した連作短編集。 2012年本屋大賞翻訳小説部門第1位。 異様な罪を犯した犯罪者たちを取り上げているという触れ込みだけど、世界で起きた事件などを取り扱うテレビで見たような内容でそこまで異様ではないかも。 犯罪者の犯罪自慢でもなく弁護士による大逆転劇があるわけでもなく、淡々と進行する事件記録といった内容で教訓があるわけでもないんだけどどこか爽やかな不思議な余韻があった。 - 2026年6月29日
世界の終わりの最後の殺人スチュアート・タートン,三角和代読み終わったSFReadsで見かけて気になったので手に取った。 突如発生した霧によって世界は滅亡し、最後に残った世界の終わりの島。 科学者の一人が殺害されバリアが解消されてしまい46時間で霧が島に到達する。 バリア再起動の条件は犯人を見つけることだが、事件が起きた夜の記憶が全員消されているSFミステリー小説。 SF要素だけでもそれなりに満足出来そうな設定の凝り具合で、そこにミステリー要素が足されていて面白かった。 毒の霧じゃなくて特殊な霧なのは意味があったけど、毒の霧でもいいんじゃないの?と思ったけど多分この特殊な霧だからいいのかな。 記憶がないせいでみんな怪しくて後半は一気に読めた。 - 2026年6月23日
水の精(ウンディーネ)フケー,識名章喜読み終わった1811年に発表されたフケーによる、水の精霊ウンディーネと騎士フルトブラントとの恋とその悲劇的な結末を描いたドイツロマン派の小説。 ウンディーネはヨーロッパの神話に登場する水を司る4大精霊の1つにして伝承も伝えられており、ほぼ伝承に沿って話が進んで行く。 日本の昔話を読んでいるような感覚で読めた。 騎士はフラフラしすぎだし、ベルタルダはわがまますぎるとは思うけど超常的なウンディーネが怖い気持ちも理解出来てしまうからこの展開は避けられなかったのかもなと思ってしまった。 水の美しさや怖さを表現した素晴らしい古典小説だった。 - 2026年6月18日
砂漠伊坂幸太郎読み終わった大学生の男女5人の青春小説。 伊坂幸太郎さんらしいユーモアやセンスが光る作品。 個性的な仲間たちとの大学生活は楽しそうで羨ましくなった。 西嶋が友達に恵まれたと言ったところは感情移入していたのか嬉しくなってしまった。 アクが強い西嶋は魅力的だけど、友達になる視点だと冷静だけど何だかんだ付き合いの良い主人公北村が実はいいなと思った。 - 2026年6月14日
極夜の灰サイモン・モックラー,冨田ひろみミステリー読み終わった北極圏の米軍極秘基地に3人だけ取り残された状況で発電室で火災が発生する。 隊員2人が死亡したが1人は人間の形を残したが、もう一方は灰と骨と歯しか残らなかった。 なぜ遺体の状態に差が出たのか、重度の火傷を負い記憶も無くした唯一の生存者から真相を探ろうとする精神科医が主人公のミステリー小説。 一日中太陽が昇らない北極圏のトンネル基地という特殊な舞台設定が興味深く、外界から閉ざされた密室で何が起きたのか探る王道のミステリーで面白かった。 ほぼ事件が解決したように見えるのにページがずいぶんと残っているな、と思ったら驚きの展開が待っていてビックリさせられた。 電気や暖房設備があっても北極圏の基地で生活は怖くなりそうだから嫌だな。 - 2026年6月8日
透明な夜の香り千早茜読み終わったこのReadsで知って読んでみた。 天才調香師の住む古い洋館で家事手伝いのアルバイトを始めた女性が主人公。 様々な秘密を抱えた依頼人が訪れるドラマティックな小説。 美しい小説だった。 細かい描写で美味しそうな料理や飲み物も出てくるけど、個人的に洋館のお手入れ用のワックスの香りがなぜか印象に残った。 ラベンダーの香りというところか、頭の中が紫色に染まったという表現のせいかは分からないけど「香りは永遠に記録される」という言葉通りに香りを思い出して何かを思い出したのかもしれない。 - 2026年6月6日
元彼の遺言状新川帆立ミステリー読み終わった一時期新聞の広告欄で何度も目にした作品。 全財産を犯人に譲るという奇妙な遺言状が残され、数百億円とも言われる遺産の分け前を勝ち取るべく依頼人を犯人に仕立てようと翻弄する女性弁護士が主人公。 30歳で兄の分も祖母から相続したとしても1000億の株と複数の不動産はやり過ぎでは、とか村山弁護士に冷たくない?とか色々思うことはあったけどちゃんとミステリーだったし読後感も良かった。 「犯人選考会」は突拍子もなくて字面がもう面白くていいアイデアだと思った。 - 2026年6月3日
密やかな炎セレステ・イング,井上里読み終わった厳格な母親が管理する完璧な家、リチャードソン家の邸宅が燃えるところから始まる家族ミステリー小説。 三代その土地で暮らす裕福で理想的な家族と各地を旅して来た芸術家のシングルマザーの家族の交流が大惨事に繋がっていく。 裕福なリチャードソン家は海外ドラマの主人公家族のようで想像しやすいし、それぞれの登場人物が生き生きとしていて読みやすかった。 母親とは何か、格差について考えさせられるテーマ性もあって読んで良かった。 全部気持ち悪く感じて家を燃やした気持ちが分かってしまったしこういう性格悪い人いるよな、と思ったけど今までの当たり前を守っているだけだとしたら差別や性格が悪いわけでもないのかなとか色々考えてさせられた。 - 2026年5月29日
AX アックス伊坂幸太郎読み終わったかつて読んだ「グラスホッパー」「マリアビートル」に続くシリーズ。 読んだことがないと思って手に取って、最終章の前の4章まで読んでかつて読んだことに気付いた。 家を探したら同じ本があってやってしまったと思いつつ、抜けてる感じがこの本の内容にも似てて笑ってしまった。 恐妻家の殺し屋という設定が人間臭く、殺し屋が主人公だけどほっこりとする家族愛を感じる作品でギャップが良いと思う。 - 2026年5月24日
シャドー81ルシアン・ネイハム,中野圭二読み終わったジャンボ旅客機ハイジャックの犯人視点の冒険小説。 飛行機に乗り込まず戦闘爆撃機で背後についてのハイジャックというのが斬新で、準備段階から丁寧に書いているのでワクワク感があった。 いくら低空飛行をしてもレーダーに引っ掛からずに戦闘機で飛ぶのは無理だろう、と思ったけど1975年の作品でびっくりした。 その年代なら不可能じゃないと納得出来るし、飛行機内でタバコを吸ってる描写にも納得。 ハイジャックのアイデアやユーモアに古さを感じず違和感なく楽しめた良い作品だった。 - 2026年5月19日
霧をはらう雫井脩介読み終わった小児病棟での点滴殺傷事件を題材にした法廷サスペンス小説。 冤罪で逮捕された生き残った女児の母親は自白後に否認しており、勝ち目の薄い裁判に挑む弁護士が主人公の物語。 点滴殺傷事件の他にも実際に起きた事件をモチーフにしていてリアリティがあった。 母親を信じきれず大事件の被疑者の娘として虚勢を張って生きなきゃ行けないのは辛いなと応援したくなった。 弁護士側も無罪だと確信出来ないと戦えないよね、という当たり前のことを突きつけられた話でもあった。 重苦しい霧の中にいるけれど少しずつはらわれていってすっきりとするそんな読後感。 - 2026年5月17日
ガラスの街ポール・オースター,柴田元幸読み終わったこのReadsで目にして気になったので手に取った。 「そもそものはじまりは間違い電話だった」 間違い電話をきっかけに私立探偵に成りすまして依頼を遂行していくが…というお話。 推理小説のようだけど全く別物。 感想が難しいけど、大都会の臭いと木々や空、自然の美しさを感じられる作品だった。 とにかく散歩に出かけて空を見上げたくなった。 - 2026年5月15日
サクリファイス近藤史恵読み終わったロードレースがテーマのミステリーというよりはサスペンス小説。 主人公がアシスト役でアシストにスポットが当たっているのが珍しく、自転車競技のエースを勝たせるところに喜びや悔しさを感じているのが臨場感があった。 最初に不穏な描写があり常に緊張感があるのとどんでん返しが見事だった。 サクリファイス=犠牲とは良いタイトルだ。 あそこまでするのは覚悟が決まりすぎてるな、というのと懲らしめるための結果とは言えやり過ぎかなとは思った。 - 2026年5月13日
エージェント17ジョン・ブロウンロウ,武藤陽生読み終わった世界で最も恐れられる暗殺者エージェント17が主人公のスパイ小説。 姿を消した16が次のターゲットとなり激しい戦いになる。 作者が脚本家として知られた方らしく、かなり映像的な小説だった。 映像なら恐らく効果的な過去の回想の挟み方が文字だと少しくどく感じてしまった。 おっさんで渋いエージェント16がカッコよくて、もっと16に尺を割いてくれたら個人的に嬉しかったかも。 - 2026年5月6日
ユービックフィリップ・K・ディック読み終わったSF電気羊〜のフィリップ・K・ディックの作品。 月に都市があったり、冷凍保存された半生者と話が出来る昔の近未来の世界観に超能力者や反超能力者が出てくる。 この世界観でさらに時間退行が始まって仲間が1人ずついなくなるめちゃくちゃな話。 近未来SFに悪夢が混ざっためちゃくちゃさでハッピーエンドでもないんだけど、映画的な段々街が広がっていくような終わり方は良いものを見た満足感があった。 最後のおまけ的な不穏なワンシーンも色々考えさせられて良い。 - 2026年5月3日
武田の金、毛利の銀垣根涼介読み終わった明智光秀が武田の湯之奥金山と毛利の石見銀山へ資金力を探るために潜入する話。 「光秀の定理」のスピンオフ的な作品。 定理から読んだ方が楽しめると思う。 のちの大久保長安こと土屋十兵衛が魅力的で実在の人物ということで興味が湧いた。 石見銀山への潜入、逃亡はスリリングで読んでいてワクワクした。 - 2026年4月29日
黄色い部屋の謎【新訳版】ガストン・ルルー,平岡敦ミステリー読み終わった1907年発表のフランスの推理小説。 完全な密室の黄色い部屋、2人の名探偵の対決、再び事件が起きて追い詰めた犯人が消える。 密室ミステリーの金字塔。 小説を読みながら気絶するように何度も寝てしまったのは初の経験だった。 学生時代に教科書を読んでいた時くらいかな。 苦戦したけど読み切れてよかった。
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