
taku
@taku2
読書の記録をつけたくて始めてみました
小説が好き
読むのは遅いです
- 2026年8月21日
ブルックリンの少女ギヨーム・ミュッソ,吉田恒雄読み終わった過去をひた隠す婚約者が差し出した衝撃的な光景の写真。 直後に失踪。 失踪した婚約者の行方を親友の元刑事と追ううちに過去の事件との関連が明らかになる。 ニューヨークとパリという大都市を二手に分かれて調査していくのが新鮮で、それぞれの都市の空気感の違いも少し感じられてよかった。 映像的というかドラマを見ているような感じで読める小説だけど、場面の切り替えが多くて少し読むのに苦戦した。 - 2026年8月12日
星々の舟村山由佳読み終わった禁断の恋に悩む兄妹、他人の恋人を好きになる末妹、居場所を探す団塊世代の長兄、そして戦争の傷痕を抱えた父親。 それぞれの家族を主人公にした6章の短篇連作小説、第129回直木賞受賞作。 Readsで知って手に取った。 家族仲が良いわけでもないし、不幸な重い話が続くけど家族の絆を感じる美しい小説だった。 それぞれ色々な事情を抱えているのが当たり前だけど、その事情をああだこうだと言い合ったり、本人と2人きりの時に真剣に話し合ったりするのが何だかすごくリアリティのある家族の会話だなと思った。 家族だからこそ思ったことを遠慮して言えない、言いたいことを飲み込まなくちゃいけないのは分かるしそこに仲の良さと別の家族の絆を感じた。 - 2026年8月10日
ソラリススタニスワフ・レム,沼野充義読み終わったSF意思を持った「海」に覆われた神秘の惑星ソラリスを舞台にした不屈の名作SF小説。 原作は1961年にポーランドの作家レムが発表した。 Readsで知って読み始めたけど、読みにくくて大苦戦だった。 説明が多くて目が滑る上に、数十年のソラリス学の歴史まで紹介しているせいで参考書を読む感じになって大変だった。 0から学問まで創造して〜派の歴史の流れまで作ってしまったのはすごいと思う。 「別種とコンタクトを取って一体何を期待しているんだ?」という言葉が出てきて個人的にびっくりした。 SF小説を読んでいて当たり前に期待していることの1つで、そんなことを考えたことがなかったけど確かにそれはそうだと思えたし、苦労したけど読めて良かった一冊になった気がした。 - 2026年8月3日
#ニーナに何があったのか?ダーヴラ・マクティアナン,田辺千幸サスペンス読み終わった女子大生のニーナが別荘から失踪し、1人で帰宅した恋人サイモンが疑われる。 捜索のため記者会見を開く一方で、疑われた息子を守るため大金でPR会社を雇って対抗する。 憶測と誹謗中傷が飛び交うSNS社会の現代らしいサスペンス小説。 ここまで酷いことになるかな?と思いつつ、小さな子どもの行方不明事件が起きた時に起こることを考えるとリアリティがあると思った。 娘が失踪して何も出来ないだけでも辛いのに誹謗中傷までされるのは辛すぎて読んでいて苦しかった。 疑われた息子サイモンの母親ジェイミーはお金持ちの嫌味な感じの人だけど、苦労も書かれていたせいか一番共感出来たし、扉を閉じられて感じた絶望を思うと少し同情する。 - 2026年7月31日
8つの完璧な殺人ピーター・スワンソン,務台夏子ミステリー読み終わったミステリー専門書店の店主のもとにFBI捜査官が訪れる。 かつてブログに掲載した、もっとも成功確実な「8つの完璧な殺人」の小説のリストの手口に似た殺人事件が続いており共に調査することになる。 この本に登場する8つの小説のネタバレが含まれるということで、先に何冊か読んでから満を持して読み始めた。 正直リストの中だと「見知らぬ乗客」とリスト外だと「アクロイド殺し」だけ読めば、ネタバレはあまり気にせず読めると思った。 むしろこの2冊を読んだ上でないと分かりにくい描写があるので先に読んでから読み始めて正解だった。 雪のチラつくどんよりとした曇り空のような雰囲気と焦燥感の中淡々と話が進んでいき、登場人物の暖かさが何だかありがたい小説だった。 - 2026年7月26日
- 2026年7月23日
身代りの女シャロン・ボルトン,川副智子サスペンス読み終わった6人の高校生の度胸試しによって死亡事故が発生、その罪を1人で被ることを条件に少女は5人の仲間達と協定を結ぶ。 20年後刑期を務め上げて国会議員や敏腕弁護士として成功を収めた5人の前に姿を表す。 かつて交わした約束を果たせるために。 自分達の悪ふざけで死亡事故を起こして、仲間を身代わりにして普通に暮らすというのもそれはそれで辛そうだなと思った。 恨まれて当然で、成功した今の生活が台無しにされる恐怖は分かるけど、正直それぞれに突きつけられた約束はキツイものでも高校生からの刑期20年の身代わりと考えたら妥当なもので受け入れるべきではと感じた。 罰も受けず約束も反故にしようとするから余計に恐怖するのでは?と思いつつサスペンス小説としては面白かった。 文書も読みやすく旅行中に読む手が止まらなくなってあっという間に読んでしまった。 - 2026年7月22日
赤い月の香り千早茜読み終わった「透明な夜の香り」の続編。 「君からはいつも強い怒りの匂いがした」今回は男性が主人公。 嘘の臭いが嫌なものなのは何となく想像出来るけど、じゃあ純粋な怒りの匂いはどんなものなんだろうと想像するのが楽しかった。 柘榴を濃くしたような匂いでも薔薇の粉っぽい香りでも当てはまるような気がするし、そこまで嫌な香りではないのかなと思う。 静かな香りも香水だとしたら水系、草系、土系どれも当てはまりそうで匂いを想像しながら読むのが面白かった。 - 2026年7月15日
アクロイド殺しアガサ・クリスティ,アガサ・クリスティー,羽田詩津子ミステリー読み終わったアガサ・クリスティーの傑作の1つ。 発表された当時、フェアかアンフェアかを巡ってミステリ界に大論争を巻き起こした作品。 影響を受けた作品を読んでいるので犯人が分かってしまったけど、登場人物たちの謎が次々に明かされていくのは爽快感があり面白かった。 叙述トリックが発展途上の時にこれほど大胆なトリックは度肝を抜かれただろうし、怒る人の気持ちも分かる。 タイトルにも意味があるのだからあっぱれだ。 - 2026年7月11日
望み雫井脩介読み終わった殺人事件に関与したと見られる高校生の息子が行方不明になった。 息子は生きているけれど殺人事件の犯人なのか、無実の被害者だけど亡くなっているのかで苦悩するサスペンスミステリー小説。 自分だったら息子が被害者であることを望んでしまうかもしれないけど、息子が犯人だった場合の加害者家族として暮らす未来を避けたい気持ち込みだよなと思う。 結果として殺人になってしまったけれど、こういう事情があったのだと少しでも納得出来るなら生きていて一緒に罪を背負っても良いというのもよく理解出来るから難しい話だと思う。 ずっと重苦しい空気の中話が進んでいくから苦しいし緊張感があって、結末は置いといて最後は緊張感が解けてホッとした感覚があった。 - 2026年7月10日
クラインの壺岡嶋二人,菅浩江読み終わったSFヴァーチャルリアリティシステムのゲームの原作者が主人公。 テスターとして仮想現実の世界に入り込むSFミステリー小説。 旅行中に一気に読んでしまう面白さだった。 現実が揺らぐ感じが心底怖い。 VRなどが発展して多少は身近になった現在だと逆に書けないかもしれない作品だった。 位相幾何学の「クラインの壺」がイマイチ想像出来なかったけど、調べて出てきた画像を見てハエトリ草を想像しまうのが、学がないというか「トポロジーの?」とサラッと言えるかっこいい人になりたいなと思った。 - 2026年7月6日
イニシエーション・ラブ乾くるみ読み終わった合コンから始まる青春恋愛小説。 わざわざあらすじに「最後から2行目で全く違った物語に変貌する」「必ず2回読みたくなる」と書かれているので色々考えながら読んでいたけど、見事にやられた。 煽り通り即読み直した。 年代が古いところに仕掛けが?とか、表紙に伏線があるのか?とか疑いながら読んだけど、ネタバレを踏まなかったからこそ楽しめたと思う。 - 2026年7月3日
夏の祈りは須賀しのぶ読み終わった文武両道の公立高校野球部が甲子園を目指す青春小説。 高校野球がテーマで時間が10年ずつ飛ぶのが斬新でそれぞれの年代が薄ら繋がっているのが面白かった。 数十年の想いの詰まった悲願は時間が経つほど重たくなるけど、その悲願を託された高校生は大変だよなと思った。 野球を題材にすると複雑なルールのせいであれ?と思う描写があったりするけれど、よく調べて書かれていて試合内容もシンプルなので引っ掛かりなく読めて良かった。 夏らしい爽やかさのある小説だった。 - 2026年7月1日
犯罪フェルディナント・フォン・シーラッハ,酒寄進一読み終わった現役の弁護士が現実の事件を材に執筆した連作短編集。 2012年本屋大賞翻訳小説部門第1位。 異様な罪を犯した犯罪者たちを取り上げているという触れ込みだけど、世界で起きた事件などを取り扱うテレビで見たような内容でそこまで異様ではないかも。 犯罪者の犯罪自慢でもなく弁護士による大逆転劇があるわけでもなく、淡々と進行する事件記録といった内容で教訓があるわけでもないんだけどどこか爽やかな不思議な余韻があった。 - 2026年6月29日
世界の終わりの最後の殺人スチュアート・タートン,三角和代読み終わったSFReadsで見かけて気になったので手に取った。 突如発生した霧によって世界は滅亡し、最後に残った世界の終わりの島。 科学者の一人が殺害されバリアが解消されてしまい46時間で霧が島に到達する。 バリア再起動の条件は犯人を見つけることだが、事件が起きた夜の記憶が全員消されているSFミステリー小説。 SF要素だけでもそれなりに満足出来そうな設定の凝り具合で、そこにミステリー要素が足されていて面白かった。 毒の霧じゃなくて特殊な霧なのは意味があったけど、毒の霧でもいいんじゃないの?と思ったけど多分この特殊な霧だからいいのかな。 記憶がないせいでみんな怪しくて後半は一気に読めた。 - 2026年6月23日
水の精(ウンディーネ)フケー,識名章喜読み終わった1811年に発表されたフケーによる、水の精霊ウンディーネと騎士フルトブラントとの恋とその悲劇的な結末を描いたドイツロマン派の小説。 ウンディーネはヨーロッパの神話に登場する水を司る4大精霊の1つにして伝承も伝えられており、ほぼ伝承に沿って話が進んで行く。 日本の昔話を読んでいるような感覚で読めた。 騎士はフラフラしすぎだし、ベルタルダはわがまますぎるとは思うけど超常的なウンディーネが怖い気持ちも理解出来てしまうからこの展開は避けられなかったのかもなと思ってしまった。 水の美しさや怖さを表現した素晴らしい古典小説だった。 - 2026年6月18日
砂漠伊坂幸太郎読み終わった大学生の男女5人の青春小説。 伊坂幸太郎さんらしいユーモアやセンスが光る作品。 個性的な仲間たちとの大学生活は楽しそうで羨ましくなった。 西嶋が友達に恵まれたと言ったところは感情移入していたのか嬉しくなってしまった。 アクが強い西嶋は魅力的だけど、友達になる視点だと冷静だけど何だかんだ付き合いの良い主人公北村が実はいいなと思った。 - 2026年6月14日
極夜の灰サイモン・モックラー,冨田ひろみミステリー読み終わった北極圏の米軍極秘基地に3人だけ取り残された状況で発電室で火災が発生する。 隊員2人が死亡したが1人は人間の形を残したが、もう一方は灰と骨と歯しか残らなかった。 なぜ遺体の状態に差が出たのか、重度の火傷を負い記憶も無くした唯一の生存者から真相を探ろうとする精神科医が主人公のミステリー小説。 一日中太陽が昇らない北極圏のトンネル基地という特殊な舞台設定が興味深く、外界から閉ざされた密室で何が起きたのか探る王道のミステリーで面白かった。 ほぼ事件が解決したように見えるのにページがずいぶんと残っているな、と思ったら驚きの展開が待っていてビックリさせられた。 電気や暖房設備があっても北極圏の基地で生活は怖くなりそうだから嫌だな。 - 2026年6月8日
透明な夜の香り千早茜読み終わったこのReadsで知って読んでみた。 天才調香師の住む古い洋館で家事手伝いのアルバイトを始めた女性が主人公。 様々な秘密を抱えた依頼人が訪れるドラマティックな小説。 美しい小説だった。 細かい描写で美味しそうな料理や飲み物も出てくるけど、個人的に洋館のお手入れ用のワックスの香りがなぜか印象に残った。 ラベンダーの香りというところか、頭の中が紫色に染まったという表現のせいかは分からないけど「香りは永遠に記録される」という言葉通りに香りを思い出して何かを思い出したのかもしれない。 - 2026年6月6日
元彼の遺言状新川帆立ミステリー読み終わった一時期新聞の広告欄で何度も目にした作品。 全財産を犯人に譲るという奇妙な遺言状が残され、数百億円とも言われる遺産の分け前を勝ち取るべく依頼人を犯人に仕立てようと翻弄する女性弁護士が主人公。 30歳で兄の分も祖母から相続したとしても1000億の株と複数の不動産はやり過ぎでは、とか村山弁護士に冷たくない?とか色々思うことはあったけどちゃんとミステリーだったし読後感も良かった。 「犯人選考会」は突拍子もなくて字面がもう面白くていいアイデアだと思った。
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