スマートな悪 技術と暴力について

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- ハム@unia2025年5月23日読み終わったスマート化は責任の主体を奪う。 ひとつの閉じた世界にいては思考も責任も放棄してしまうリスクがあるということがよくわかった。 アイヒマンの例はその典型だと思うし、システムに組み込まれることの怖さを物語っている。 世の中を便利にしていくはずのスマートさにある落とし穴。 気がつくことさえもできない沼にはまるリスクとどう向き合うのかが明快に述べられている。 複数のシステムを渡り歩く試みとして「ガジェット」という視点が挙げられていて、 ガジェットとしての振る舞いという視点にはなるほどと思った。 最適化する技術ではなく、結ぶ技術を高めていくことが必要と言うのは説得力がある。 文明が高度になってもその都度なにかしら問題が生じていくというイタチごっこは避けられないのかもしれないけど、思考停止だけはダメ、考えなきゃいけないなと思う。