小説トリッパー 2026年夏季号
8件の記録
- 村崎@mrskntk2026年8月4日読み終わった「泥棒」(金子玲介) おもしろかった!なんかこの、当事者になりたいという気持ちはどうしてもわかってしまうのでもう!やめて!ライフゼロ!休んで!!としんどくなりながら読み、最後の最後の、これが金子玲介だ……!!!!!!!というオチまで完成度が高い 「まいご犬のワルツ」(間宮改衣) こちらも重めの中編、夫からの子ども作ってもいいかもネの手紙の場面が個人的には一番しんどかった……生まれてきてしまったこと、生んでしまったことの業というか、ふと立ち止まってしまったときの生きるつらさ、普段はなるべく見ないふりをしているけど(そうしないととても生活していけない)、悪いこと、なにもしてないのにね、どうしてこんなに生きていくのがつらいのだろう…………二重奏のようなルビ部分、私もどうしようもなく叫びたくなることが、ある


やきもき@yakimoki2026年7月22日読み終わった二礼樹「ウルトラマリン」 不可思議な依頼から始まる先のわからぬ展開。癖の強すぎる登場人物たち。さらには作品に溢れる色や香りに眩み惑う。しかし丁寧に道筋を立ててあるのと、後出しもなくフェアな提示をしているので混乱はない。 デビュー作、リストランテ・ヴァンピーリの登場人物は皆正しかった。敵側とされる人物や、ほんの僅かしか出てこないような人物にまで作者は愛情をかけていたのだろう。全てが己の正しさを信じ行動する。そこに作者の善性が感じられた。 今作ももちろんそれは変わらない。変わらないのだが、少し気にかかる人物がいる。その人物だけが愛情のない理不尽な存在に映った。それゆえに不気味な存在であった。 読み終わったあとに、改めてタイトルに感嘆する。素晴らしい。ウルトラマリン。まさにウルトラマリンだった。







