沈む祖国を救うには(マガジンハウス新書)

13件の記録
- kirakira30@kirakira302025年4月2日読み終わったまた読みたい学び!「自分自身を含む光景を上空から俯瞰する。そうすると、今目の前にある現実がどういう歴史的文脈の中で形成されてきていて、どういう文明史的な意味を持っているかということがわかってきます。空間的な『額縁』と歴史的な『文脈』の中で、『今・ここ』をみつめること。」(p211) - - - - - - - 今、世の中全体が余裕がなくなっている。だから視野が狭くなるし、直情的になるし、共感ベースになってしまう。結果をすぐに求めたがる。 その気持ちもそうなってしまうこともわからないではない。でも、一部の限られた人を除いてそれでいい方向につながったことがないことは、歴史を振り返ればわかること。どうしたいのか、どうありたいのか、たとえ笑われようと現実的ではなかろうと、理想やビジョンを持とうとすること。それが大事なのでしょう。たとえ、「生産性」につながらなくとも。今、私たちが生きる社会は、資本主義に重きを置かれた思考、判断にあふれている。資本主義を否定せず、でもそれ以外の視点でも見てみることを意識することが求められている。 それからなぜ石丸さんや兵庫県県知事、トランプ大統領が支持されるのか、腑に落ちた。では、そこからどう問いを立てることが良いのかを考えたい。 とてもとても面白かった!
- kirakira30@kirakira302025年4月1日読んでる「大切なのは『建学の理念』であって、今の『社会のニーズ』ではありません。なぜなら、建学者が学校を造ろうと思ったのは、決してその時の『社会のニーズ』に応えてではないからです。」(p188)
- kirakira30@kirakira302025年3月30日読んでる「民主政は『合理的に思考する市民』が多く存在することを前提にした制度である。」(p64) 「民主政だけが、市民を甘やかさない。市民に対して『大人になれ』という面倒な仕事を押し付ける。だから、民主政は嫌われるのである。」(p65) - - - - - - - 私だって、いい年してまだまだ「大人」とは言えない。けれども、「大人」であろう、「大人」になろうと思っている。でも、たしかに内田さんが指摘されるように、幼稚な人、というより幼稚であることに気づかない、それが自分!と思っているのだろうなぁという人が周りに増えている。自分の傷だけに固執し、それはすべて周りのせいにする人。それだけでは、変容していくことは難しいのではないか。そんなことをぐるぐる考えている。
- kirakira30@kirakira302025年3月30日読んでる「共感ベースで政治的判断を下すということは、理解も共感もできない人たちとのコミュニケーションは初めから放棄するということだからである。それでは『他者』と共に社会を構成することができない。」(p33)
- kirakira30@kirakira302025年3月30日読んでる組織マネジメント原理主義者 →「あらゆる組織は何らかの使命を託されており、それを実現するために存在する。けれども、組織が長く生き続けると、人々はその組織ぐそもそもいかなる『よきこと』をもたらすために、あるいはいかなる『悪きこと』を防ぐために創建されたのか、その起源を忘れてしまう。必ず忘れる。そして、いつの間にか組織の存続が、自己目的化する。何のためにこの組織が存在しているのかを問うことを忘れて、『どういう組織であるべきか』についてばかり語り始める。」(p41)
- kirakira30@kirakira302025年3月30日読んでる「批評性というのは今自分たちが囚われている『臆断の檻』から逃れ出て、少しでも遠くまで想像チカラを疾走させたい……という書き手の『切望』のことである。」(p48)
- kirakira30@kirakira302025年3月29日買った読み始めた@ BOOK COMPASS NEWoMan新宿うっかり読み途中の本を忘れ、慌てて新宿駅構内にある本屋さんで今日のお供を。駅ナカに本屋さんがあってよかったー!朝からやってくれていて感謝!何より内田さんの新刊があってよかったー!