北関東の異界 エスニック国道354号線

北関東の異界 エスニック国道354号線
北関東の異界 エスニック国道354号線
室橋裕和
新潮社
2023年3月17日
4件の記録
  • 2年前の透明書店オープン記念イベントで勧められていて買ったもの。 グルメ旅日記だと思って買っていたのだが、背景や歴史までがっつり書かれていて、好みど真ん中だった。 本は良いタイミングに読むことになる不思議。
    北関東の異界 エスニック国道354号線
  •  本を読んで、いてもたってもいられず、というわけでもないのだが、今日は国道354号線を車ではしって、伊勢崎までやってきたわけだが、あたりまえのこととして、ふつうの街だ。  市の南にあるハラルショップへバスマティ米を買いにいった。ガード社のアルティメイト――パキスタン産のものの中でも特に長粒でおいしい――は五キロで四五〇〇円。高い! 一〇〇〇円以上値上がりしている。しかし、日本米の高騰は知っているが、どうしてパキスタンの米まで値上がりしているのか。スパイスをいくつか買いこんだ。  ところで、この本でおもしろいのは、北関東へやってきた移民の変遷だった。最初に、パキスタンやイランといった南西アジアから移民がやってくる。それが、入管法の改正を期に九〇年代からペルー、ブラジルといった南米からの日系人におきかわる。リーマンショック以降は東南アジアからの技能実習生の時代になる。  一方で、私がカレーをたべたり食材を買ったりするパキスタン系の店は、八〇年代に中古車輸出業に鞍替えした南西アジア移民のコミュニティの中にある。業者向けの中古車オークション会場が点在し、車を保管する広い土地がある北関東に、そうしたコミュニティがつくられていった。そういう過程もこの本には書かれている。  市の北西にあるブラジルスーパーで、この本の著者である室橋裕和さんと、移民をテーマに活動している映像ディレクターの比呂啓さんによる、北関東移民街ツアーのチラシを見つけた。日付を見るとすでに先週のことだった。私はツイッターなどもあまり見ないので、こういうことにも気づかないのだった。
  • nessie
    nessie
    @nessieayako
    2025年3月30日
    うまれてはじめて覚えた国道が354号線。理由は通学路だったから。小中時代クラスに1人は海外の子がいた。いま改めて当時身の回りで何が起こってたのか、いま何が起きているのかを知りたくて買ってみた。
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