ハツカネズミと人間
17件の記録
mm@miho-05252026年3月16日読み終わった大恐慌時代のアメリカ、転々とする農民労働者のレニーとジョージ。 ふたりとも多くを望んだわけじゃない。 自分たちの場所を持って生きたいと夢見ただけ。 綺麗なことを並べても生きていけない。 悪いことをしたとかしていないとかは関係ない。 哀しい最後だった。 ジョージは全部背負ってレニーのためにそうしたんだと思うと本当に苦しい。 珍しく泣いた。 長さに見合わない、鈍くて重い余韻を残す本。

椎原@z4hara2025年3月24日かつて読んだダン・ブラウン『origin』終盤で登場し、恥ずかしながら読んでおらず会話の意図が汲めず、originを途中で置いてすぐに読んだ作品。夢を語る2人が楽しげで明るいほど暗澹たる現実が際立ち胸に迫る。2人の行末がなんとも虚しく、つまりそういうことだったのか!と時間差で『origin』の会話の内容が理解でき二重に衝撃を受けた。最後のシーンはどことなくアニメ『サイコパス』の槙島聖護と狡噛慎也のラストシーンを彷彿とさせた。異端とされ社会から弾かれる身でありながら立場の違う者同士の衝突、「普通」には生きられないレニーに、“救いの手”を差し伸べるジョージ、この対比と、引鉄に込められた思いを想像するだけで苦しくなる。社会規範の中で苦しみ藻掻く個人の特性、多様性が叫ばれる世の中でそれでも社会はどこか狭量なところがずっとある、考えるところが多くある作品だった。

RIYO BOOKS@riyo_books2021年2月28日読み終わったまぁ聞け、キャンディ。この老いぼれイヌはいつもただ苦しい思いをしているだけだ。こいつを外へ連れ出して、頭の後ろのここを──ちょうどここのところを撃ちゃ、こいつはなんで撃たれたかもわかんねえよ。
- 白外@tyuuran1900年1月1日読み終わった借りてきた図書館で「とにかくさらっと読めそうな薄い本を借りよう」と思って、前情報何もなし、あらすじも読まずに借りてきた。 表紙は素朴で親しみのある可愛いイラストだったため、農夫二人の穏やかな生活の話かな?と思っていた。 だけど、読み始めるとだいぶ雲行きが怪しい。確かにハツカネズミと人間は出てきたけど、こんなに不安になる登場の仕方なんかあるだろうか。 おじいちゃんと老犬が出てきてほっこりした矢先、また雲行きが怪しくなる。そのうち、登場人物の掘り下げが始まる度、その人物のどうしようも無い諦観やその中でも捨てられない希望に親しみが湧くが、同時に「多分ろくな事にならないな」と嫌な予感ばかり湧いてくる。 なんでこんなのどかな表紙にしたんだ?と首を傾げながら、「こんなのどかな絵なのだから、最終的にはのどかになるのかもしれない」とか細い希望を持って読み進めた。 読了後、この表紙でよかった、と思った。 あらすじも読まなくてよかった、と思った。 人によってこの表紙に対して抱く感想は大きく異なるだろうが、私は「表紙詐欺では無かったな」と思った。 私がこの本の装丁を作るとしたら、おそらくもっと暗い雰囲気のものにすると思うけれど、私がこの本に抱いた感想はおそらくこの装丁でないと得られなかったと思う。
















