ラブイユーズ

2件の記録
- 練井@Nellykanae2025年4月21日読み終わったラブイユーズ面白かったー! 中盤のマックスvsフィリップの悪漢対決、痛快だった!とはいえ第一部のダメダメフィリップを見ていると、なんで急に覚醒したの?と思わないこともないんだが、オタクは急な覚醒大好きだからまあいっかの気持ちで読んだ あとはラブイユーズの登場シーンはあんなに神々しく、女神のような雰囲気で厳かに出てきたのに大人になったらあんなになっちゃって。ルージェ医師に育てられたから?アガトの妹として二人一緒だったらあんな性格にならなかったのかな しかしアガトは善良な母として描かれているし認識されてるようだけどちょっと兄贔屓に偏りすぎていて善良かぁ〜?強情じゃな〜い?とか思っちゃった それにしてもジョゼフは面白い 変な男だと思った それにしてもこの時期の文学はやけにナポレオンに振り回されているね、赤と黒もそうだし、「説得」にもふんわりとナポレオン戦争に振り回された兵士が出てくるし そのくらい、フランスだけでなく周辺国が大きく動いたし民衆が振り回された、とんでもない時代だったんだなあ ここんとこ妙にその辺の文学を面白がって読んでいて、読むたびにナポレオンが出てくるのでちゃんと歴史をまとめた本を読んだ方が良いのではないか… いやー面白かったな でも、バルザックの作品としてはもっと有名なものがいくつかあるようで、そこまで有名ではないと言われているラブイユーズでこんなに面白いのに、じゃあそっちを読んだらどうなっちゃうの〜!?
- RIYO BOOKS@riyo_books2023年7月8日読み終わった「あの人と一緒になって五十年になるけれど、一度だって私の財布には六十フラン入っていたことすらないんだよ。財産を取り返すためじゃなかったら、おまえさんたちをこの牢獄のような家に呼ぶなんて、絶対しなかったけどね」 「でも、それでどうやって生きているのです」ジョゼフは、フランスの芸術家が決して失わない陽気さで無邪気に尋ねた。 「それはただ」老女は答える。「神様にお祈りしながら生きているんだよ」 この言葉にジョゼフは軽い慄きを覚えた。にわかにこの老女が大きく見え、思わず二、三歩下がってその顔をまじまじと見つめたほどだった。その顔は光り輝き、実に優しい静謐さに満ちていたので、ジョゼフは「あなたの肖像画を描かせてください」と言った。