生活をよりよいものへとめざす先人がいるからこそ現在にもかろうじて美意識が宿る。生活を、時代を、よりうつくしくするのはその積み重ねではなかろうか。そしてまたそれ自体をめざすことがうつくしく生きる秘訣なのであろう。

少し前に三省堂書店でほぼジャケ買いした一冊。こういう直感はだいたい正しい。読む。

日本でいえば「民藝」にも似た、モリスのいう「小さな芸術」が指すものがなんなのか。「芸術」と「アート」という言葉すら使い分けが曖昧になった今の時代に、過去の人たちが作り上げてきたそれぞれの「美」の違いをちゃんと学びたいと、読めば読むほど思いなおす。 各講義ごとゆっくり読んでる。