ペーター・カーメンツィント

ペーター・カーメンツィント
ペーター・カーメンツィント
ヘッセ
猪股和夫
光文社
2019年6月12日
4件の記録
  • ミラソ
    ミラソ
    @milanyomyom
    2026年2月9日
  • p156 どうしてこんなに悲しく、生きていくことが下手なのか、その原因をいくら考えても答えは得られず、いつも疲労感ばかり覚えていた。やりとげたという達成感をいだいたことはついぞなく、常に暗い衝動に突き動かされていて、考えることと言えば、何か深みのある素晴らしいものを創り、なかなか思いどおりにはなってくれないこの人生からせめて一にぎりの幸福でもいいからもぎ取ってみたい、そういうことが叶うときがいつか自分にも来るはずだーーそんなことばかりだった。 ヘルマン・ヘッセのデビュー作 自然の中で育ったペーターが中年になって故郷に戻り、青春時代を振り返る話。ヘッセは自然の描写が本当に美しい。また、青春時代の思い出や恍惚感を書かせたらヘッセの右に出るものはいないのではないかとさえ思う。
  • CandidE
    CandidE
    @candide_jp
    2025年4月2日
    ヘルマン・ヘッセの作品群を『ガラス玉演戯』という仰ぎ見る山への登頂に見立て、その下山の過程として本書を読んだ(その3) アルプスの自然描写が瑞々しく清々しい。20代前半にして50歳の初老の人間の人生を描ききったヘッセの才能と、それを育んだ時代と地域の飽和した文化の土壌に、私は歴史の郷愁を感ず。 初期作品である本書における若き日のペーターの激しい懊悩に始まり、晩年作『ガラス玉演戯』のクネヒトの透徹で静かな悟りに至るまで、ヘッセは常に人間の魂の旅を描き続けた。それらを繋ぐ永遠の風景の中に、ヘッセ文学の変わらない本質を観る。 アルプスの峰々に、ガラス玉演戯を映して。
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