羅針盤は壊れても

羅針盤は壊れても
羅針盤は壊れても
西村賢太
講談社
2018年12月7日
4件の記録
  • 単独派
    単独派
    @VvV0699
    2025年5月25日
    『羅針盤は壊れても』 同い年の人らが大学を卒業する年で、中卒である自身の人生の敗残を確信しながらも、田中英光の私小説を心の拠り所にし、新規蒔き直しを図るが、結局はまた同じことを繰り返していたということを悟る。 この寓話的な帰結もさることながら、私小説家としてのスタートラインに立とうとしつつ、それすらも叶わず、自らの羅針盤が壊れていくなかで自らに言い聞かせる(大丈夫だ、まだ、大丈夫なはずだ)の虚しさが良い。
  • 単独派
    単独派
    @VvV0699
    2025年5月23日
    『陋劣夜曲』 田中英光の小説によって犯罪者となる一歩を踏みとどまり、田中英光の小説によって他者を見下し優越感を得る北町貫多の、激情的であり理性的であり自嘲的な性質に彩られた日々。 ラストが、自業自得のダサい流れでありながらかっこよさもあり好きです。 次へ参ります。
  • 単独派
    単独派
    @VvV0699
    2025年5月7日
  • 夏しい子
    夏しい子
    @natusiiko
    2025年4月5日
    田中英光の本を何度も読む貫太、この頃には私小説に出会ってるんだと嬉しかった。 そして藤澤清造とも出会い、最後の方には私小説の真似事も書き始めている。 けれど上手くいかない。 現在私は、文學界で連載中の【雨滴は続く】を読んでいるのでその時の貫太は自分の書くものに、まぁまぁの自惚れがあるのでこの時との大差が、今後の出来事や私小説との関わり、再度の執筆挑戦などと関係してくるんだろうなと感慨深かった。 味噌屋の社長はいつもの貫太よりクズだな。
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