キリストと性

キリストと性
キリストと性
岡田温司
岩波書店
2023年10月24日
3件の記録
  • イエスに救いを求める立場としては、本書をそのまま受け入れるわけにはいかないです。でも、本書のような、異端の紹介本を、肯定するか否定するかと言ったら、肯定するほかないと思います。必ず誰かがそれにより縋っていたからです。 ただ、ユダにしろ、マリア様にしろ、その取り上げ方は一面的だなあと思いました。たとえば、ユダの裏切りは、聖書を読むものなら大抵のものは、自分自身を投影させて心苦しむものですし、それをわざわざ、ユダに栄光あれ、と声高に叫ばなくても良いと思います。皆が皆、ユダを心に抱えて生きていると、私は思うからです。 マリア様にしてもそうです。男は(女も)すべからく女性から生まれたものとして、男は女性性を尊ばなければならないものですが、これもかと言って、イエスを女性性として捉えるところまではいかなくても、十分救いの余地は残されていると思います。 でも、こういう風俗的、土着的な信仰も、やはり尊ばなければならないところがあると思います。必ず誰かが救われていると思うからです。ただ、これらの土着信仰をそれぞれ大真面目に捉えていたら、今度は身がもたなくなると思います。 ですから、私としては、筆者の浩瀚な知識に舌を巻きましたが、やはり、マイノリティの叫びと、正統の教えは、バランス良く摂取すればいいのだなと、結論を得ました。 留保付きではありますが、キリスト教への視野が広がる、好著だと思います。
  • aino
    aino
    @aino8
    2025年9月4日
  • 高菜昆布
    高菜昆布
    @knco0
    2025年6月26日
    男女による異性愛中心主義と思われているキリスト教だけど、その絵画などの芸術にはむしろクィアな側面が多く見られる、という内容。 一番若い弟子であるヨハネとイエス、母であるはずのマリアとイエスの描かれ方がまるで恋人のようだったりする 楽しく読んだ
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