ワーニャ伯父さん/三人姉妹

ワーニャ伯父さん/三人姉妹
ワーニャ伯父さん/三人姉妹
アントーン・パーヴロヴィチ・チェーホフ
浦雅春
光文社
2009年7月1日
11件の記録
  • うゆ
    うゆ
    @otameshi_830
    2026年3月7日
    あまりにも救いのない話のようでいて眼前に海や星空が拓けるような美しい幕切れの『ワーニャ伯父さん』(ソーニャの台詞の力である)。 この世での絶望の末いつか辿り着く世界での救いという光を感じさせるのは『源氏物語』や『平家物語』にも通ずるものがあるように感じた。 人生で富や名声や恋愛の成就など手にしたところで、それはあくまで一生のうちのいっときの出来事で、死出の旅路にそれらを携えてゆくことは叶わない。人は何も持たずに生まれてきたのと同じように何も持たずに死んでゆく。 あるいは、もしも生まれた時にただひとつ持っているのが可能性という希望ならば、死ぬときにもその魂の灯火だけは消さずにいることはできるのかもしれない。 世界に目指すべき光を見つけられなかった人間でも、自らの足元を照らすその灯りだけは、自分の手で護って生きられるのかもしれない。 その灯りが照らすのが現世でなくいつかの世だとしても、その祈りは、その希望は、なにかの縁になるだろう。少しばかり狂信的に思えても。 私は死んだら無になるだけと思うし、生きることに本当は意味も希望もないと思っているけれど、それは決して 価値がない ということじゃない。生きることの価値は他者に預けないで。いつか来るそのときまで、日々を丹念に生きる、ただそれだけ。 しかしいくらなんでも『三人姉妹』は鬱々と救いがなさすぎではないか…だけど何故だろう。嫌いじゃないし、わかる…と思ってしまう。 チェーホフもっと読むつもりだけど少し明るいの挟もうかな!!
  • うゆ
    うゆ
    @otameshi_830
    2026年3月6日
    チェーホフを続けて。「ワーニャ伯父さん」を読んでいます。なんか…すごくいいなあ。 10年ほど前に「櫻の園」「三人姉妹」を読んだ時の感想に 全体的にしみったれてるけどそれがたまらなくいい みたいなことを書いてて笑ってしまったのだけれど、今も(しみったれてる という言葉は使わないにしろ)同じように思う。そして10年経った今では、登場人物の“しみったれた”台詞を聴くたびに、胸の奥で痛みが低い音の鐘を撞くような心持ちがするのです。その一方で人生の入り口にたつ若者たちの台詞にも刺されるように共感することができる。人の心の内側には老成する部分と老成しない部分がいつまでも共存しているのだな。これだから読書は面白い。 最後まで読むのが楽しみです。
  • いずみ
    いずみ
    @moritaizumi
    2025年10月19日
  • ジジ📖
    ジジ📖
    @gg_books
    2025年8月25日
  • ジジ📖
    ジジ📖
    @gg_books
    2025年8月23日
  • CandidE
    CandidE
    @candide_jp
    2025年8月14日
    人生に意味がほしい。もっと優しくされたい。できるなら、今からでも取り返したい。 年齢や立場は違えど、これらは誰もが抱く願望で、単なる現実逃避とは違う。生存本能の副産物として、精神安定装置の役割を果たす希望であり、その希望は副作用の強い、手近な人生の鎮痛剤だ。おかげで、私は今日もまた、生き延びてしまう。 本書に収められた両作品は、田舎で時間がドロドロと溶けていく人々を描く。『ワーニャ伯父さん』は中年の自己憐憫を、『三人姉妹』は若き夢の緩やかな腐敗を扱っている。 その『ワーニャ伯父さん』の自己憐憫は、読み手の年齢を残酷に測る装置として、正義が加齢とともに変質する真理を、いやでも浮かび上がらせる。一方、『三人姉妹』は夢の腐敗を通して、皆が同じ場所で足踏みしている、というぬるま湯の連帯感に浸らせる。どちらも、やるせなさと切なさを心に残し、しみじみと痛飲したい気分になる。 チェーホフは、日常の凪と内面の焦燥、そして時空の滑りが交錯する舞台に、ごく普通の人生を現出させる。そこに劇的な転覆はない。だからこそ、刺さる。痛い。辛い。 「未来の世界では、人びとは気球に乗って飛びまわり、ジャケットの形も変わり、ひょっとすると、第六感なんてものを発見して、その能力を大いに発展させているかもしれません。でも、生活のほうは相も変わらず大変で、謎だらけで、それなりに仕合わせなものなんでしょうね。千年経ったって人間は相変わらず、『ああ、生きてくのがつらい!』と溜息をついてることでしょう。それに、死を怖がって、死ぬのをいとう気持ちも変わらないでしょうね」――『三人姉妹』より 今日も、なんとか生き延びた。慢性的な人生への不満は、明日直視しよう。いや、明日はまた忙しい。今度の休みの日にでも。 「モスクワへ、モスクワへ、モスクワへ!」――『三人姉妹』より 生きていればきっと意味がある、って本当ですか? それは、現状維持の受動的な自己欺瞞ではありませんか? 体裁を繕うのはやめて、死に物狂いで、モスクワへ行っちゃいませんか?
  • ねこばば
    ねこばば
    @nekobaba
    2025年5月3日
  • Sasao
    Sasao
    @86bunko
    2025年5月3日
    読書仲間に薦められて。初めてのチェーホフを読みます。興味があった作家さんです。
  • ねこばば
    ねこばば
    @nekobaba
    2025年4月29日
  • Sasao
    Sasao
    @86bunko
    2025年3月6日
    読書仲間の方に薦められました。訳はこちらの方が読みやすいかなと思います。読むのが楽しみです。
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