入れ子細工の夜
5件の記録
よしい@Yoshe2072025年12月30日読み終わったありとあらゆる意味で、作者のミステリへの愛に溢れた短編集。「2021年度入試という名の推理小説」は、問題文の読み手たちと一緒にリアルタイムで考察している気分が味わえる楽しさもあり、作中の受験生ブログを読みながらなんとなく自分が最初にミステリ作品に触れ始めた頃のことを思い出したりもして、本編と関係ない部分でちょっとエモーショナルな気持ちになりながら読んだ。


橘海月@amaretto3192025年11月22日読み終わった#ミステリノンシリーズの短編集。共通しているのはどの話もコロナ禍で、カウンターを一つ置きで座るとか、リモート誕生日会とか、描写に既に懐かしさすら感じる。各章に名作ミステリの引用があり、若竹七海や清水義範があって幾重にも楽しめる。 「危険な賭け」は、若竹七海へのオマージュでハードボイルドな探偵が登場し、ある手がかりの本を探すため古書店を巡るというもの。この“いかにも”な探偵すら伏線になっているのが見事。ビブリア古書堂シリーズで、古書店にも個性や特徴があると知った私には、古書店巡りの場面だけでもわくわくした。 タイトルを見て清水義範みたいと思ったらまさに彼のオマージュだった「ニ〇ニ一年度入試という題の推理小説」これはぜひ清水義範「国語入試問題必勝法」とセットで読んでほしい。ある大学の入試問題が犯人当て形式となり、実際に出題されるが…。予備校講師が大真面目に解く様や、ミステリ好きが丁寧に読み解くのもいい。オチも秀逸。

