私はゼブラ

私はゼブラ
私はゼブラ
アザリーン・ヴァンデアフリート・オルーミ
白水社
2020年9月28日
7件の記録
  • 喜多倉
    喜多倉
    @kitakura473
    2025年8月14日
  • 生まれながらの亡命者であり、途中で母を失い、父と各地を転々とした挙句に天涯孤独となった身には「文学」がアイデンティティであり(しかも「文学のみを愛すること」は家訓でもある)、孤独を埋め、いつ何時やすやすと砕け散ってしまうとも限らない日常生活の脆さを知る者としての武器・鎧であると考えると、ゼブラが哀れでならない。何もかも簡単に奪われてしまうことを知る者には愛すら困難だ。著者が読者の共感を避けるようにゼブラを書くことも、笑えるほどなのだが、ゼブラの孤独と悲しみを際立たせているように思われる。興味深いのはゼブラが文学(死した人の言葉)を生きる糧にしているのに対して、ルードが文献学者(辞書学者? )だというその対称性
  • 途中まで読んで期限が来たので図書館に返した。 文学がそんなに良いのか?という思いとそれでも文学は守られるべきだという思いあり。
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