額縁のなかの女たち
5件の記録
amy@note_15812026年10月3日読み終わった感想フェミニズム美術女性とアートについて、何か読みたいと思って以前に何冊か読んだことがあった池上英洋氏の本を手に取った。 いわゆる美術における女性表象などを扱っているのかと思いきや、女性の画家のことも扱っていて知らなかったことが多くとてもおもしろく読めた マリー・アントワネットのあの花を持った青いドレスの絵を描いたのはマリー・アントワネットと同い年のヴィジェ=ルブランという女性である。2人は親交も深く、ルブランが妊娠中に筆を落としてマリー・アントワネットに拾ってもらったというエピソードはこの本だからこそ書かれた内容だと思う。また当時の王立アカデミーが女性には門戸を開いていなかったとか(予想はしていた)、女性が画家として歩むためにはどれほど苛酷な環境、時代だったのかが描かれていたり、絵画に描かれた女性から当時の教育水準やジェンダーギャップまでが垣間見えるのもなるほど、と興味深く読んだ。女性画家だけ集めた特別展とかやればいいのにな。どっかやってくれないかな
紫嶋@09sjm2026年8月29日読み終わった借りてきた「西洋美術において女性はどのように描かれてきたのか」をテーマに、古代から近現代までの時系列に沿いながら、その変遷を追う一冊。 図版がふんだんで、なおかつフルカラーなのが嬉しい。 美術作品における女性の描かれ方には、その当時の社会における女性の語られ方、扱われ方が色濃く反映されている。 さらには、長らく職業・職人としての芸術家は男性がほとんどを占めてきたため、描かれた女性もまた男性の価値観に則った女性像であることが多い。 したがってその変遷を追うことは、単に美術史として作品の表面的な変化を追うだけでなく、宗教史や社会史、ジェンダー史的な観点も伴ってくる。 美術作品には、その時々の世相の鏡としての側面もあると思う。多角的な視点から作品の分析や考察を行う研究方法がとても好きなため、本書も大変興味深く読むことができた。



