笹の舟で海をわたる
7件の記録
たご@clan_19672026年3月8日読み終わった凄い。角田光代さんの最高傑作だと思う。 角田さんはよく、「こんなはずじゃなかった」を抱えた人々を描く。大きな不幸があるわけではないが、かつて思い描いていたような幸せとはどこかちがう場所にいる人たち。 人の人生を決めるのはなんだろう。自らの意志か、それとも時代か。人は時代とは無関係には生きられない。自分自身で選んだように思えるその選択肢は、その時代の自分にしか選び得ないものなのだから。選んだことの責任は、しかしその人が負うものだ。誰にも肩代わりしてもらうことなんかできない。それは不安だし、苦しい。あんな時代だったから、あの人が言ったから、そう思いたい。 私たちは海をわたる頼りなげな笹舟のように、大きな波に否応なく揺さぶられながら、ゆらりゆらりと、ただ流れていくしかない。不安げな顔でときどき周りを見回しながら、ふと、きれいな景色に気づいたりもする。たとえ次の瞬間には消えてしまう景色だとしても、その一瞬は決して不幸ではなかった。


Michika@0610shun2025年5月2日読み終わった「やろうと思えば何でもできるのに、 やろうとしない自分がつまらない人間に思える」と登場人物から突き詰められる。 読むのに時間がかかったし、 重い話なのに読んでいる時間は充実していた!









