暗い越流

7件の記録
  • ringo
    ringo
    @ringo_sylvanian
    2026年8月20日
    若竹七海さん作品はクールキャンデー、プレゼントに続く3冊目。 なぜだか葉崎市はわかったさんの本の最初に出てくるマップを思い出させて好きです。探偵事務所や本屋を中心に事件が起きまくる、大島てるみたいなマップになりそうですが... 葉村晶はその境遇を恨まず生きる諦めの良さというか強さがありますね。だけど読んでる自分のメンタル次第で肩入れしてどうにも切なくなります。笑 暗い越流は葉村晶の流れから語り手を想像して読んで引っかかりました... 一番好きなのは幸せの家。丁寧な暮らしの描写が上手すぎます。 この2作は結末が超好みでした。 読者に見えない心の奥でそんなことを⁈ 酔狂も良かったなぁ。 若竹作品は母親がキーワードなのかも? 近藤史恵さんの文庫本解説には頷きまくりでした。 善良に見える人の暗黒面が最後に飛び出してくる小説が大好物になっています。 日々の生活からそこに堕ちてしまったもの、大人が忘れてしまった子供の残虐さとか。次はどの若竹作品を読もうかな。
  • 橘海月
    橘海月
    @amaretto319
    2026年8月17日
    探偵葉村晶とその周辺を描いた短編集。特に表題作「暗い越流」は秀逸で、ちょっとした叙述トリックも仕掛けられていて、私はまんまと引っかかった。バイアスの恐ろしさよ…。死刑囚へ届いたファンレターを調べて欲しい…弁護士から頼まれた一つの依頼がある事件に繋がり、それがまた別の事件に繋がる話の妙が巧みで、謎解きと並行して語られる家庭の闇の描写もとにかくリアルで惹き込まれた。 それにしても、若竹七海はクズを書くのが本当に上手い。それも地に足のついたクズを。彼女の本には主人公に絡むためだけのクズは登場せず、そこに至るまでの過程や背景が想像できるものばかりだ。だからといって、愛すべきでも何でもなくクズはクズで。「関わりたくない」と思わせるクズのバリエーションが豊富だ。
  • ランタナ
    ランタナ
    @lantana26
    2025年8月19日
  • 物語は淡々とした文体で進むが、その背後には常に不穏な気配が漂っている。特に、事件や人間模様の中に潜む「説明しきれない暗さ」が印象的だ。軽快なミステリというよりは、人物の過去や心情の重さにじっくり迫っていく作風であり、読む側の心にも重い影を落とす。それが「越流」という題名の持つ余韻と結びつき、静かな恐怖ややるせなさを増幅させているように感じる。
  • 駄駄野
    駄駄野
    @enmr310
    2025年5月10日
    「最初の一編だけ読もう」と思ってたら、いつの間にか全部読み終わっていた。何が起きたと言うんだ……? 私の好きな探偵・葉村晶のシリーズものが入ってると聞いて購入。葉村シリーズは最初の「蝿男」と最後の「道楽者の金庫」で、間に挟まる表題作を含めた3作はノンシリーズもの。この構成で本当に良かった…。葉村さんの魅力は、人間の悪意を受けても怯まず腐らない、その人間性にあるのだと再認識する。
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