暗い越流

暗い越流
暗い越流
若竹七海
光文社
2016年10月12日
3件の記録
  • ランタナ
    ランタナ
    @lantana26
    2025年8月19日
  • 物語は淡々とした文体で進むが、その背後には常に不穏な気配が漂っている。特に、事件や人間模様の中に潜む「説明しきれない暗さ」が印象的だ。軽快なミステリというよりは、人物の過去や心情の重さにじっくり迫っていく作風であり、読む側の心にも重い影を落とす。それが「越流」という題名の持つ余韻と結びつき、静かな恐怖ややるせなさを増幅させているように感じる。
  • 駄駄野
    駄駄野
    @enmr310
    2025年5月10日
    「最初の一編だけ読もう」と思ってたら、いつの間にか全部読み終わっていた。何が起きたと言うんだ……? 私の好きな探偵・葉村晶のシリーズものが入ってると聞いて購入。葉村シリーズは最初の「蝿男」と最後の「道楽者の金庫」で、間に挟まる表題作を含めた3作はノンシリーズもの。この構成で本当に良かった…。葉村さんの魅力は、人間の悪意を受けても怯まず腐らない、その人間性にあるのだと再認識する。
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