突囲表演

10件の記録
- 本屋lighthouse@books-lighthouse2025年8月9日読み終わった「筆者」が前景に出てきたのはそういうことか、となんとなく納得させられる終盤の畳み掛けだった。この読みが正しいかはわからない。おもしろかったからよし。
- 本屋lighthouse@books-lighthouse2025年8月9日まだ読んでる物語は佳境に入っている。「筆者」が街の人間にその書きぶりを酷評されてからというもの、明らかに筆が乗ってきている。 彼女が落花生など売っているものか! 内分泌を調整しているのだ! 気を運び、精神を集中しているのだ! 第三の目で新たな獲物を探しているのだ!(p.402) 内分泌を調整しているのだ!の破壊力。なんだかよくわからないが使いたくなるフレーズとして認定せざるを得ない。内分泌を調整しているのだ!
- 本屋lighthouse@books-lighthouse2025年8月5日まだ読んでる「筆者」という存在が少しずつ前面に出てくるようになってきて、そのたびその迂闊さや愚かさ、客観的な記述を心がけているつもりで世界に絡めとられている(ことに気がつかない)感じを覚える。ということを読者として客観的に見ているつもりの私も、すでに五香街のど真ん中に放り込まれているのかもしれない。
- 本屋lighthouse@books-lighthouse2025年7月10日まだ読んでるX女史のあれこれについての多数の人間による語り、という形式で構成されている本書も、カリブ海思想における記憶=歴史の残し方、あるいは異なる「ヴァージョン」を織り重ねていく試みとして、読むことができるのかもしれない。などと寝る前に思いついてしまったので書き残しておく。 ちなみに最近読んだパートでは、複数の語り手が同じ出来事について口述したものを「筆者」が書き残していく(それを読まされている)、という状況にあるのだけど、最後に筆者自身もまた語り手となって登場し、上記の記録を読んだ近所のおばちゃん的立ち位置の人に「つまらなすぎる、あんたはもっとやれるやつだと思ってたよ、書きなおしな」といった感じでダメ出しされている様子を書き残している。私もこの読書記録や日記を読んでダメ出ししてくれる近所のおばちゃんがほしい。
- 本屋lighthouse@books-lighthouse2025年7月7日まだ読んでる親知らずを2本抜きに大きめの病院へ行く。待ち時間はこれしかないだろ、と思ったが大正解で、止血するのにガーゼ噛み締めながら読んでたらいままででいちばん話の中身が入ってきた。昼過ぎに帰宅してからも読もうと思ったが、炎天下のなか帰ってきて血行がよくなったせいか傷口のドクドクがすごく、ひたすら寝てた。これからまた寝る。明日もずっと寝てる。
- 本屋lighthouse@books-lighthouse2025年6月24日まだ読んでるちょびちょび読んでるがやはりプルーストとトリストラム・シャンディがへんてこ合体したようにしか思えない。しかしもうなにがなんだかわからず、主人公のX女史は目からビームが出てそれで街の男どもをメロメロにしている、と解釈したが合ってるだろうか。とにかくわからんがプルーストとトリストラムのへんてこ合体と言って伝わる人には伝わるだろうからもうそれでよい。
- 本屋lighthouse@books-lighthouse2025年6月21日読み始めたお店をおやすみにして友人と野球を観る。横浜スタジアムまでの道中、大磯まで行くらしいひろこさんを途中で見送ってから読み始める。タイミングが合わずトワウォを観れなかった気持ちの置きどころになぜかこの本が選ばれたのが1ヶ月前、カリブ海思想で重要とされるのがマジックリアリズム文学ということを読んだのが数日前、という流れでどう考えてもこれだった。主人公の年齢についてあーだこーだまわりが言っていて、そのまわりの人の説明が始まってしまう感じがどうにも『トリストラム・シャンディ』だったが、そっちはそっちで上巻の途中で放置しており、プルースト、トリストラム、の仲間入りしそうな気配もある。贅沢。最近プルースト読めてないね。