ふみきりペンギン

2件の記録
あつし@Atsushi_Robot642025年10月19日読み終わった@ 図書館学生の読書感想文の課題図書ということから興味を持ち、読んでみた。 文体の優しい子供向けの感じが、小さい頃に学校の図書館で本を読んでいた時の記憶を呼び起こし、懐かしい気分になった。 内容は、各登場人物が些細な出来事から小さな悩み・違和感を持っていて、それが次第に人との関わりの中で解決されていくハートフルな話だった。 誰しもが遭遇しうる、基本的な悩みで、大人でも読んで共感できる内容。年をとって見た目、扱いが大人になったとしても、こういった悩みの解決ができるかは全く別物なので、小さい時からこのような本を通じて意識したり、普通じゃないって変じゃないんだと安心できるような価値観を持つことができれば、人生にとてもプラスであると感じた。 大人が、子供に「本を読め」「読書は良いことだ」「本読んでるのか、偉いな」 などと読書を勧める理由が自分はずっとわからなかったが、こういう本を読んで、大人になってからも通じる価値観を登場人物から学ぶことが、良いよという意味だったのかもしれない、と思った。


ほんの 読みサプリ@hanana2025年5月27日児童書課題図書小学校中学年以上@ 図書館ゆうと、るり、ななこ、そうすけは、同じ小学校の3年生。 それぞれの物語が展開され、交差し合う構成です。 ゆうとは左利き。ヘンなの? うわさ話を3年生になっても信じるるりは、ヘンなの? ゆうとには"ふみきりペンギン"、るりには"ぺろりんへび"、ななこにはは"鏡の中のライオン"、そして、そうすけには、天気占いをする"げたフクロウ"が現れます。 そんな不思議な現象を混ぜながら、壊れた友だち同士の関係をどう修復していくのか、お互いによく思っていなかった者同士の関係をどう変えていくのか、この本の見どころで、子どもが読めば等身大に感じ、大人が読めばほほえましく感じる児童書だと思います。 また、ヘンと否定せずに一緒に面白がって肯定する、ゆうとのお姉さんや図書館で働くいなばさんの存在も読後感の良さにつながると思います。