来るべき書物

来るべき書物
来るべき書物
モーリス・ブランショ
Maurice Blanchot
粟津則雄
筑摩書房
2013年1月1日
4件の記録
  • これまた難解。面白いが疲れた。
  • きん
    きん
    @paraboots
    2025年9月18日
    来るべき書物
  • Autoishk
    Autoishk
    @nunc_stans
    2025年6月15日
    「かくてプルーストは、ここで形象的比喩を使うことに満足しうるとしての話だが、かかる作品の空間が球体の本質に近づくはずのものであることを徐々に体験したのである。事実、彼の書物全体、彼の言葉づかい、ゆるやかな屈曲と流動的な重さと透明な稠密さをそなえ、つねに動き続け、巨大な旋回運動の限りなく多様なリズムを表現するのに不思議なほどぴったりしたあの文体、こういったものは、球体の神秘と厚みとを、その回転運動を表している。この球体には上部と下部がある。天上的な半球と(これは幼年期の楽園であり本質的な瞬間の楽園だ)、地獄的な半球とがある(これは『ソドムとゴモラ』であり、破壊的な時間であり、いっさいの幻影やいっさいのうわべだけの人間的な慰めの裸形化だ)、だが、この二つの半球は、ある瞬間には逆転され、かくて、かつて上部にあったものが低められ、一方、地獄や、そればかりか時間に関するニヒリズムまでが、よき星を頂くものとなって、至福に満ちた純粋なきらめきに高められることが出来るのだ。」(52)
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