グレイヴディッガー
2件の記録
- もかりょ@ryoca_01102025年9月19日読み終わった『13階段』に続いて、自分の中でとても好きなストーリーだった。 本作の主人公・八神は一見すると生粋の悪党に見えるが、実際には良心も持ち合わせている人物だ。物語は、彼が何者かに追われながらも、骨髄移植のため病院を目指す逃走劇として描かれている。 その逃走の中で「え?実はこの人が怪しいのでは?」と思わせるようなどんでん返しが何度もあり、スピーディーな展開の中にいくつもの物語が入り込んでいる。その為、時には頭がこんがらがりそうになりながらも、最後まで面白く読むことができた。 とにかく「八神が無事に病院にたどり着いてほしい」と祈るような気持ちでページをめくる作品だった。最初から最後まで勢いがあり、全く飽きさせない。 唯一残念だったのは、登場人物の名前が多すぎて「えーと、この人誰だっけ?」と立ち止まる場面が度々あったこと。でもこれは自分の記憶力のせいかもしれない。
エディアカラの楽園@As_if_in_a_dream2025年6月5日読み終わった様々な人物の思惑がミッシングリンクする中で主人公が翻弄される逃走劇です。 人生から逃げ続けてきた主人公が、様々な思惑から逃げ延びる事で逃避を止める第一歩を踏み出すというお話です。 作者が映画畑の方なので、まるで映画を観ているかの様な映像描写を文章だけで表現しているのは毎度の事ながら感心してしまいます。