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マルドリッチ
@mardritch
  • 2025年11月24日
    ブロッコリー・レボリューション
    まさに純文学という感じ。ラフに、しかし技巧的に練られていることがはっきりわかる文体で、独特。 私はあんま技を見せびらかしてくるような作品は疲れるというかしらけるから苦手なんだけど、こちらはそんなに気にならなかった。技巧的であることが徹底されているからかもしれない。 人称、視点に工夫が凝らされていて、読者は常にそのありえない視点に振り回される感覚。 表題作の「ブロッコリーレボリューション」はその技法が練り上げられた先の作品で(たぶん)、ありえない視点からの描写を浴び続け、奇妙な説得力を終始押し付けられた。 4編目の「黄金期」も不条理短編という感じですごくよかったな。冒頭、混雑した電車で自分にカバンがぶつかったくらいで蹴りに行く男やばいなと思ったけど、気を取り直して読む価値はある。
  • 2025年11月24日
    暗いところで待ち合わせ
    あまりにも傑作で、土鍋のシーン(🤔)で息止めて一回本を閉じてしまった。 もともと映画がすごく好きで繰り返し見てた。田中麗奈の芝居が本当に良い。 原作は初めて読んだ。もっとはやく読むべきだったな…。人生で好きなロマンス10選に入るくらい好き
  • 2025年11月14日
    春の庭
    春の庭
    読んでいるあいだじゅうずっと心地よかった。 柴崎さんの、地の文の中の構造が思うがままに、流れるように変わる文体がすごく馴染みがいい。たぶん呼吸のタイミングと合っているんだろうな〜と思う。 そんな書き方したら今誰の話!?って混乱しそうに思うのに、不思議とストンと読めて、それが多分心地よさのひとつの理由なんだろうなって思った。 そして一番は、いやな人が出てこない。心をざわつかせることで先に進むような物語ではないので、多分2回目、3回目と読むほどに心地よさが増していくんじゃないかなと思った。 それでも物語が美しく閉じられていて、すごいな芥川賞作品は。
  • 2025年10月31日
    凍りのくじら (講談社文庫)
    辻村深月はこちらが初めて。序盤から中盤にかけてがあんまり自分の好みに合わないなーと思いつつ読んでいたけど、終盤、二段構えのクライマックスと突風のようなプロローグ回収が圧巻で、思わず涙がこぼれてしまった。
  • 2025年10月25日
    エンド・ゲーム 常野物語
    恩田陸の常野物語好き。キャラクター造形がかなりわかりやすく、いい意味で映像としてイメージしやすいからさくさく読める。恩田陸の描く不条理で悪夢みたいな情景描写が好きだな〜。あと変に美男美女が強調されすぎないのは良かった笑
  • 2025年10月25日
    レモネードに彗星
  • 2025年10月25日
    時の家
    時の家
  • 2025年9月3日
    化物園
    化物園
    積み本溜まってるので多少解消したら買います
  • 2025年8月14日
    文庫版 近畿地方のある場所について(1)
    「はじめまして、背筋と申します」から始まるモキュメンタリーが、背筋さんの活躍の幅が広がったことにより無理がきたために物語パートを仕様変更しだ感じ。 なんかさりげなくお説教されてしまいポカンとした。細かい資料風エピソードは単行本から変わってないのでそのへんの怖さはそのまま。
  • 2025年8月7日
  • 2025年8月6日
    おはなしして子ちゃん
    いい感想、一つも思いつかない。藤野可織好きだなってことだけ。
  • 2025年8月6日
  • 2025年8月6日
    飛ぶ男
    飛ぶ男
    昔読んだ時よりも面白かった気がする
  • 2025年8月4日
    予言の島
    予言の島
    しょっぱな、ん?て思ったところがちゃんと(?)クライマックスで回収されてて面白かった。 なんか全体的に「あー、なるほどォ…」てなる読み心地。いろいろな技巧を見せてもらった。
  • 2025年7月31日
    文庫版 魍魎の匣
    いや〜面白かったな、京極夏彦すごいな。 純粋なエンタメ小説。 これが20年以上前の作品とは思えないくらい、読んでてストレスがなかった。バラバラ殺人の話なのに。ポリティカルコレクトネスにもきちんとした考えがありそう。
  • 2025年7月29日
    蒲公英草紙 常野物語
    常野物語のシリーズが好みだったので2冊目。一人称、追憶形式かつですます調で、読み心地はそんなに得意なタイプではないが、後半にむけてしっかり物語が畳まれていくのは圧巻で引き込まれた。物語の外から未来を予見しながら読むことが物語のなかに出てくる不思議な力とリンクして感じたりして、これもしかけなのかな…などと思いながら読んだ。 とのろでこの物語のなかでの「聡子」のようなロールのキャラクターって、何か典型名ついてそうだけど誰か知らないかな
  • 2025年7月22日
    眠りの庭 (角川文庫)
    「イヌガン」、その伝説が映像として重なっていくような描写が好きだったな。 田中一村の作品を髣髴とさせるのうな、のっぺりとして、重たい土の匂いのする作品。 「アカイツタ」ではたくみに疑念のうらに隠されていた登場人物たちの心理描写が真に迫っていた。
  • 2025年7月17日
  • 2025年7月16日
    黒と茶の幻想
    何小説って呼ぶんだろう? ひとの頭の中を覗いて、思索を追う小説。確かに鬱蒼とした森をざくざく歩く時って、自分自身の深みを覗き込んでしまうことあるかも。
  • 2025年7月16日
    増補 害虫の誕生
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