シェイクスピア全集 1 ハムレット

シェイクスピア全集 1 ハムレット
シェイクスピア全集 1 ハムレット
シェイクスピア
ウィリアム・シェイクスピア
松岡和子
筑摩書房
1996年1月26日
1件の記録
  • りなっこ
    りなっこ
    @rinakko
    2025年8月6日
    再々読。復讐の物語であり、気高さと存在の意味を熟考しすぎて復讐を遅らせ続けた男の悲劇である。 そして純粋な被害者はオフィーリア。かつて100分de名著では、「尼寺へ行け」はハムレットの愛情表現だという話だった。 つまり、復讐の為に愛を諦めざるを得ないハムレットは、オフィーリアにはそのまま清純でいて欲しい故に、尼寺にいて誰のものにもならないで欲しいのだ、という解釈、「なるほど…しかし何と身勝手な」と思わずにはいられない。だが、確かにオフィーリアの汚れなさや従順さ(今の感覚では他愛ないほど)はここで際立っており、彼女の狂気と自死はただ痛ましく忘れがたい。
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