文学が裁く戦争

5件の記録
- ユウキ@sonidori7772025年10月10日読み終わった借りてきた戦争裁判を取り扱った小説から、作家たちがどのように戦争犯罪を見て、どのように文学の中で裁いてきたかを描き、文学が今後戦争をどう抑止する可能性があるのかを考えていく。 東京裁判、BC級裁判、戦時性暴力の裁判、または女性国際戦犯法廷などの民衆法廷も含む、多岐にわたる戦争裁判が題材となった作品を取り扱う。 興味深かったのは日帝植民地への加害者意識がすっぽり抜け落ちた作品があったり、朝鮮人たちが裁かれている作品があったり、井上ひさしが普通の人々も作品の中で裁いていたことだった。 また、時代によって受け取り方も異なる性質のものであること、筆者の描き方やジャンルによっては、読者は弁護人、傍聴人、裁判官などに自己投影してしまうとあったが、それは気をつけたいと思った。実際読みながら感情移入しやすいだろうなと思う作品も多々あった。 また、文学が戦争裁判を再審し、私たちに問い直す意味は過去の人との出会い直しであること、多角的な立場を見直すこと、それが戦争への抑止力につながるのではという可能性を、私も見出したい。
- hina@hina13f2025年6月8日読み終わった一国民としては、加害者であり、被害者であった。 そして加害者としての立場からは被害を与えた相手の存在を忘れてはならない。 被害者の立場からは、国賀十分に補償をしてきたのか、考えなくてはならない。