がんばることをやめられない コントロールできない感情と「トラウマ」の関係

7件の記録
- 図書館マン@tosyokan-man2025年9月10日読み終わった図書館本図書館本。 鈴木さんの最新作を先日読んだことから、同著作者検索で過去の作品を借りました。 鈴木さんの『心療内科医が教える本当の休み方』が読者に対して優しすぎて……優しくされたくて、過去作を読んでいます笑 同時期に、土門蘭『死ぬまで生きる日記』も読んでいたのですが、彼女の本のエピローグにも、鈴木さんの名前がちらっと出ていて。妙なシンパシーを感じて、勝手に驚いていました。 『がんばることをやめられない』は、“これ以上頑張りたくないのに頑張りたいと思ってしまう”とか、“やさしくされたいのに、いざ親切にされると逃げてしまう”といった自分の矛盾について考える本です。鈴木さん曰くこの本を書くにあたって指定されたテーマは【自己受容】なのだとか。 鈴木さんは、そうした矛盾は自分が分裂しているからこそ起こる現象だと解きます。 自分の中には「私」と「わたし」がいて、私が壁の向こうに隠してなかったことにしている気持ちの「わたし」が、ある特定のシチュエーションになると反応しだす。「わたし」は日常単位で生まれる小さなトラウマが残り続けた存在なのだとも。 鈴木さんは、「わたし」をただ非難したり、抑え込もうとするだけでは、より自分の矛盾が深まっていく、と言います。 「わたし」は過去の自分が生きるために、壁向こうに追いやって無かったことにしていた存在なのだから、他人のみならず自分まで「わたし」を拒んでしまうと、より暴走してしまうと。 なので、どんな気持ちでも、リスペクトの意を込めて接することが大事なのだそうです。 鈴木さんの文章は平易でわかりやすく、相手に理解してもらうために、伝わりやすい例えを用いて解説されます。 その努力もあってか、私にとって、この本はとても参考になりました。また読んでいて、とある友人のことを思い出しました。 日常単位のトラウマは誰もが抱え持っているものです。なので、この本はわりと万人受けするんじゃないかな?と感じました。
- chimidori@chimidori2025年9月8日読み終わった先の時代には「発達障害」が大きなテーマだったが、次の時代のテーマは「トラウマ」なのかもしれない。自分のパーツとの関係をよくする。どうしても〇〇してしまう、という人はこれを読むと自己理解が進んで事態が良くなるのではと思った。
- CELEST8@CELEST82025年3月19日読み終わった沸き出る気持ちへの対応策ではなく、沸き出てくる仕組みを優しく教えてくれる本。 こうしたら辛い気持ちが楽になるよ!的な本を読んで、いや、そもそもそれができないから辛いんですけど…って事を繰り返してきたけど、腑に落ちる本がやっと見つかった気がする。 自己肯定感を高めよう!とか、自分を認めよう!とかの文言に違和感を感じる人が読むと、その違和感の正体に近づけるかもしれない。