楢山節考

楢山節考
楢山節考
深沢七郎
新潮社
2010年12月1日
5件の記録
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2025年5月28日
    ここに収録されている『東京のプリンスたち』の冒頭は、わたしの読書史上で最高にかっこいい書き出しのひとつである。 「たばこの煙りが靄のように籠っているから鳴っているジャズの音も外へ逃げないような気がして、(やっぱり、この店はいいナ)と思いながら洋介はいつもの隅の場所に腰かけていた。」 ここでジャズが流れているのはジャズ喫茶ではないし、時代も違うのだけれど、同じように青春を描いているような気がして、中上健次の『路上のジャズ』を読みながら、この小説とその書き出しを思っていたのだ。これも心のアンソロジーに編み込みたい傑作である。部屋で見つからなかったから、買い直して、すぐに路上で読んだ。
    楢山節考
  • Cota
    Cota
    @Cota-CAT4rd
    2025年5月28日
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2025年5月28日
    収録作の『東京のプリンスたち』を久しぶりに読んだけど、それぞれにイキリと衝動があってそれぞれが燻っている、決して爽やかではない青春時代のドロみに、それでいて乾いた文体とか当時の若者言葉を今読む違和感とか色々混じり合って一種異様なグルーヴがあった。改めてやばいと思った。
    楢山節考
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved