肉体のジェンダーを笑うな
6件の記録
喬林@unnatural_672025年11月17日読み終わった微量のSF成分を感じる短編集。今より性差が小さくなった世界の話を読んで、人間って想像以上にアイデンティティの多くの部分を自分の性別に支配されてるのかもしれない、とぼんやり考えた。『父乳の夢』で哲夫が「妻」ではなく「もうひとりの親」という言い方をしたのが印象に残っている。SNS上では育児における夫の信じ難いような蛮行エピソードが日夜問わず流れてくるが、そういう人間をパートナーに持つ人は「もうひとりの親」がいなくてさぞ大変だろうなと思った。

夏しい子@natusiiko2025年3月6日かつて読んだ特に『キラキラPMS(または、波乗り太郎)』の後半がとても良かった。 どの作品も全体的に、女性側に理解を示そうとする男性と独立心のある女性の夫婦の話。 ちょっと変わったお話に感じるが、これぞジェンダー小説という満足感もあった。 どの作品の女性も忍耐力と包容力があるように思えたのは気のせいだろうか、それともリアルの女性たちが男性を見限るのが早いのだろうか。

