戦争と農業
10件の記録
句読点@books_qutoten2025年12月6日読み終わった藤原辰史先生の本の中で一番最初に読むことをお勧めしたい一冊。なぜなら藤原先生がずっと研究してきた二大テーマ「戦争」と「農業」を軸に話が進み、どんどん繋がり、藤原先生がどのような関心のもとでこれら二つのテーマに取り組んでおられるのかよくわかるからだ。講義形式で進んでいくので、藤原先生の講義を直接受けているような気分で読み進められる。 この本を最初に読むことで、先生の他の著書や、関連する本にも入りやすくなると思う。地図のような本。 前半はこれら二つのテーマがどのように繋がっているか、それぞれの具体的な話がメインですすみ、後半は、それらの根幹にある問題点、それらの問題を生むこの社会の仕組みについて考えていく内容。どうすればその仕組みを変えていけるのか、その糸口を探していく。 農業の話も、戦争の話もとても具体的で、生々しくて、モザイク無しでまざまざと現実を見せつけられる思い。だから余計に読むのが止まらない。とても面白い。これはもう直接読んでその面白さを味わうしかない。「食」を根幹に据えて考えると本当にいろんなことが見えてくる。政治も暮らしも教育も。 キーワードとなるのは「遅効性」や「待つ」こと。その場その場で即興的に対応する柔軟さを持つこと。一つの巨大なピラミッド状に支配するのではなくて、人間の脳細胞のように網目のように張り巡らされたネットワークをつくれないか、ということ。 読書も、ゆっくりと、即効性はないがじわじわと効いてくるものの代表的なものである。もっと本をたくさん読みたくなる。 店でもたくさん仕入れてお勧めしていきたい。












