荒野に果実が実るまで 新卒23歳 アフリカ駐在員の奮闘記
10件の記録
- 薫風堂@viola_6666662025年11月20日読み終わった大学を卒業したばかりの青年が、NGOの一員としてウガンダの貧困地域で、地域の人たちと灌漑農業に挑んだ1年の記録。途上国支援の背後にある闇に翻弄されながらも、「いちばん貧しい人たちのことを最優先に考える」ことを放棄しなかった著者に驚く。そして、そのぶれない姿勢が、ウガンダの人たちから自主を引き出していく。まっすぐ事業の取り組みながらも、自分のやっていることを客観的にみる冷静さがあるなー、と思った。
torajiro@torajiro2025年7月20日読み終わった@ 公園友人から誕生日プレゼントにいただいた本。学生の頃から社会起業家やNPO/NGOスタッフの本はたくさん読んできたけど、最近はすっかり読まなくなっていたんだなと、ひさしぶりにあつい感覚を思い出す初期衝動に溢れた本だった。アフリカの開発援助のNGOに新卒就職した若者が、現地で農業指導のプロジェクトを立ち上げる一年の奮闘記。SNSやネットニュースのコメントなど、NGOや寄付に対しては酷い不信感と蔑みの論調が目立つ。その手のコメントをする人に読んでもらうのはなかなか難しいにしても、そういうコメントを読んでNGOや寄付に疑問や不安を感じて迷ってしまう人にはぜひ手に取って、読んで、考えてみてほしい。現場の複雑さや不条理と向き合いながら、それでも人や地域のために仕事をするとはどういうことなのか。簡単できれいな答えがあるわけではなく、もがきあがきながら進んでいく若者の姿に励まされました。それにしてもなかなか読ませる文章だ。開高健ノンフィクション賞最終候補も頷ける。







