透明な夜の香り (集英社文庫)

27件の記録
- 結城@aori2025年8月24日かつて読んだ嗅覚が異常に鋭い調香師をめぐるお話。 全編を通してハーブや精油を中心に様々な香り(ときには臭い)が散りばめられていてとても楽しかった。 この作品で変化というか成長を見せた彼が続編ではどんな姿を見せてくれるのかしらねー。
- ゆたか@DaYut-kit2025年8月13日読み終わったすごく素敵な本だった。 思い出や記憶が香りとして残る感覚は、よくわかる。それが持つ記憶で体調が悪くなることもあった。 その感覚を文章に書き起こせるなんて、なんて素敵なのだろう。 さらには記憶を持つのは香りだけではなく色であることも裏に見え隠れしているように思えた。 詩情豊かな本だった。
- あおい@booklover_aoi2025年6月22日読み終わったKindle@ カフェ2025.6.22読了。 調香師が出てくるというのが気になって読んだ小説。 子どもの頃から香りに興味があって、香りがテーマになってると気になってしまいます。 多分少しだけ人より香りに敏感なのもあるのかも。 空想と現実を行き来するような不思議な感覚になる文章で、舞台は現代日本なのに、なんだかファンタジーのような要素もほんのり感じました。 お屋敷や樹木園がファンタジー要素を想起させてるのかも。 香りの成分や効用などが詳しく書かれているので、読んでいても知識欲が満たされて面白かったです。 朔さんの愛着と執着の違いという疑問、恋と愛の違いは考えたことがあっても、愛着と執着の違いは考えたことがなかったので、自分でも考えてしまいました。 まだ自分なりの答えが出ていないので、宿題をもらった気分です笑 関係性がなんとも言えないところで終わっているので、続編が気になりすぎます…!
- 唯@wai8_z2025年3月13日かつて読んだ普段は解説は読まないタイプなんだけど(読めよ)小川洋子ブームなので「透明な夜の香り」の解説を書いていると知ってさっそく本棚から取り出した。 私が言葉にはできなかった"感じとった何か"を全て言語化してくれて、そうそう、そうなの!の共感の嵐。 そう、私はそれを言いたかったの。代弁してくれてありがとう(誰)