野火
32件の記録
香夜@kayoino2026年6月14日読み終わったどこからどこまでが本当で、どこから幻覚なのか、誰にもわからないのだろうけど。 全てひっくるめて、人を狂わす戦争の超リアルな手記。 「足の甲はいつか肉が落ち、鶏の足のように干からびて、水に濡れにくかった。手の皮膚も骨に張りつき、指の股が退いて、指が延びたように見えた。 死は既に観念ではなく、映像となって近づいていた。」 序盤は死に対する考えが客観的に、理性的に描かれている。 徐々に終盤に差し掛かるにつれて、反射的な動きや考えが狂気となって現れてくる。 「後で炸裂音が起った。破片が遅れた私の肩から、一片の肉をもぎ取った。私は地に落ちたその肉の泥を払い、すぐ口に入れた。私の肉を私が食べるのは、明らかに私の自由であった。」 このような体験をした人間が、その前の状態に戻れるわけがない。

ア@zeight_62025年7月16日読み終わったキーワードは「銃」と「見られている」ことだろうか。「友軍」にいる自分と、ひとりで他者を意識する自分。多分ものすごい本なのだけれど、もうひとつ読み解くにはわたしの力が足りない。映画の方も2本見たけれど、それぞれに原作との趣向が違っていておもしろい。これを忠実に作ることは不可能だと思う。それでもどちらもよさがあって、映画のおかげでなんとかこの歯応えのある本を読めた。同作者の別戦争文学をもっと読みたい。 (ルノアールのシフォンめっちゃおおきいヨ)


イナガキカズトシ@romantist7212025年5月3日読み終わった死体を見た時に爪がすごく伸びてるのを発見し、死んでから伸びたものなのか、死ぬ前から伸びてたのか冷静に考えてたり、鶏の生態観察してたり、結構な状況なのに無意味な行為をしてしまうとこが人間っぽかった。 死んだら無になるって考えががひっくり返されていく流れだったり、途中から起こる見られている意識が誰に見られているのか、神だったり、罪の意識だったり、色々な要素が展開していてさすが名作。 人を食おうとする右手とそれを抑える自分の中で美しいと感じる左手。そういった分裂状態冷静に記述しているとこが面白かった。


慎@sin_gt912024年10月4日かつて読んだこれはフィクションかノンフィクションか。 センセーショナルな人肉食の描写が取り沙汰されがちのように思うが、それは飽くまでも一部分。 極限状態に陥った人間の内省、哲学、宗教。 「戦争はいけない」理由の最小単位。偶々焦点を当てられただけの一人の人間の壮絶な物語。 一読して理解することは難しかったのでまた読み直さねばならない。
USA@usastreet2024年8月27日読み終わったサークルの人に勧められて 『海神丸』からの流れで読む。ちょっと神秘主義的な雰囲気があり、わからなくもないが好みの点では『海神丸』かな。でも嫌いじゃないし、信仰心という点で『海神丸』と比較してみても面白いのでは?と感じた。

























