実力も運のうち 能力主義は正義か?
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- よこ@fiana05262026年1月2日かつて読んだハーバード大学の政治学者マイケル・サンデル教授による現代社会を《分断》する能力主義(メリトクラシー)研究。 人種や性別、貧困など世の中には様々な差別や偏見があるが、唯一肯定される差別が《学歴》だ。有名大学の入学者は誰よりも努力をした結果であり、彼らの実力は正当に評価されるべきと能力主義のもとで多くの人は考える。 しかし、米国アイビーリーグの大学入学者の多くは所得上位1%の家庭出身者であり、生まれた瞬間から恵まれた勉学に勤しむ教育環境が整えられていた人々だ。 能力主義は、非成功者は努力しなかったがゆえの《自己責任》であると強者の驕りを生み、敗者に《あなたが不平等な環境にいるのは制度の問題ではなく、あなたの努力不足であり失敗だ》と常に語りつづける。あなたの成功は《実力》なのだろうか? それは《運》ではないのか? 新自由主義のもと格差が固定化するなかで、 成功者が《ノブリス・オブリージュ》的に公共心を持たないと、さらに分断は加速する。 その解決策はサンデル自身も見出だせず、ただ《謙虚になれ》というだけだ。 どうすれば《謙虚》になるのか。かなり暗澹たる気持ちになる。


うねうね🌊@73uneune2025年12月29日読み終わった🥟🥟🥟🥟🥟 面白い!と思いながら読んでいたが、時々暗澹たる気持ちになる。武田砂鉄「わかりやすさの罪」を読んだ時と同じような気持ち。私は今の世の中にかなり色んな違和感を覚えているが、その一因はメリトクラシーであることがわかった。
万願寺@manganji_2025年7月11日読み終わった読了しました!こんな分厚い本を!こんな体調の中!というだけで自分に拍手です。文章はよみづらかったものの、言っていることはわかりやすかったので、私のような無学なものにもすらすらと読めた印象です。もともとアメリカ史やアメリカ思想論(というものがもしあれば)が好きなので、かなり充足しました。アメリカの両党派の動きとヨーロッパの動きをつねに並列してくれるくらいの勢いなので、とても親切だと思いました。マイケル・サンデルはどこまで何を把握しているんだ、というくらい広範な知識が歴史的に参照されて、わくわくしました。労働に対する尊厳が失われている問題は、日本でもまさにそうで、賃金の低い仕事は価値も低いと考えられがちだが全くそうではないということを改めて思いました。アメリカン・ドリームの元となった光景、どんな人も、自由に己のために本を閲覧することができる図書館。そして一人一人が民主主義の実現のために、市民同士で熟議できる環境、それは今の日本にとっても理想のひとつと言えるなあと思いました。
万願寺@manganji_2025年7月1日読んでるまだ読んでる2025年の7月にまだ読んでるの!?と言われること請け合いのマイケル・サンデルだが5章まで来た。同じことだが微妙に違うことを何度も重ねて言う、みたいな語り口にやや疲れる(だからこんなに分厚いんだ!)し、文章がうまくないので読みづらいのだが、アメリカにとってのキリスト教予定説由来の能力主義の歴史を今のところ辿っていて面白い。アメリカ史やアメリカの価値観を知りたい人におすすめです。「そうか、アメリカって戦争で負けたことがないんだ(純朴だ)」ということを今更思い至ったりした。
いっちー@icchii3172025年6月28日のらじおhttps://open.spotify.com/episode/0dE32Ay2hdOo85DcPNq07x?si=dzJ4Y9ZxT3iJzXp82DvLsQ
アドラ@kirawareru-yuuki2025年3月9日読み終わった本書を読めば読むほど、現在ニュースでも取り上げられている財務省解体デモと合わせて考察する必要があると感じた。そこで、努力と成功に関する著名人の意見を引用しながら、現代社会の分断について論じてみる。 ・サンデル教授の結論 どれほど努力をしても人は決して自分だけの力で成功を収めるのではなく、社会の仕組みや環境、運に支えられていることを認識するべきだと主張する。この謙虚さが、成功者と非成功者の間の分断を緩和し、より寛容な社会を実現する鍵となると述べている。 また、メリトクラシー(能力主義)の仕組みが必ずしも公正であるとは限らず、エリートや政治家の在り方が変わる必要があると指摘する。さらに、努力できる才能がない人も努力し続けなければならないとも論じ、双方が謙虚な姿勢を持つことの重要性を訴える。 ・堀江貴文氏の発言 財務省デモに対して「お前らが貧乏なのは財務省のせいじゃねーよ。お前のやる気とか能力が足りねえからだよ。」と発言している。これは、成功には個人の努力が不可欠であり、社会の仕組みを批判するよりも、自身の能力を高めるべきだという立場を表している。 ・ひろゆき氏の見解 「努力できるのは遺伝。努力ではなくコツや攻略法で成功することもある。生活保護を取れ。」と述べており、努力だけではなく、効率的な戦略や環境の活用が成功には重要であることを示唆している。彼の意見は、努力がすべてではなく、成功には別の要素も関与することを強調する。※効果の出ないデモに対しては否定的な立場を取っている。 ・まとめ 今月14日、全国10カ所の財務省や財務局前で予定されている「全国一斉財務省解体デモ」は、まさに政治家やエリートと才能がない人との分断が引き起こしたものではないであろうか。才能がない人が軽視され、現実に日本でもこのような分断が起こっている限り、冒頭で述べたサンデル教授の結論や、ひろゆき氏の見解を支持せざるを得ない。 問題なのは、努力という能力を持つ人が、「努力も才能」ということに気づいていないことである。成功者が自身の成功を過信し、「努力すれば誰でも成功できる」と考えることは、社会の不公平さを無視することにつながる。ただ、努力自体を諦めてはいけない。 14日の全国デモを受けて政府与党が歩み寄りを見せるのか、はたまた学生団体「SEALDs(シールズ)」のような終わりを告げるのか、行く末を見届けたい。




















