頂点都市

5件の記録
- 77dr@77dr2026年9月7日読み終わった@ 自宅読み終わった。 大きなうねりは今とは別の形の分断を作り出すだけで、願いと裏腹に真に統一されることはなく、 それでも、人が共通して持っているはずの普遍的な価値観を信じていきたい、みたいな。 もともと連作の短編集だったのをあとがきで知る。 それもあってか群像劇というよりはこの社会における個々の葛藤を描きつつもたまに薄く繋がってくるくらいの関係性なので、 そこはそう繋がってるのね、というのはあるけどそんな伏線が!!みたいなことはなく物語としての起伏はあまりなかった。 物語よりは架空の社会そのものを味わうような作品だったかも。
- 77dr@77dr2026年9月6日読んでる@ 自宅だいぶ終盤まで読み進めた。 現代社会を俯瞰しているかのような感覚になってきた。 ITあるあるの炎上仕事(はおいといて)、データからAIに判断が委ねること、人々の分断、などなど。 遠い架空の世界でありながら、とても近い隣の出来事のよう。 純粋に読み物として楽しみつつも、 物語という大きな幹と、登場人物という小さな枝葉。 それぞれから自己に還元されていく言葉を得ていくのはとても楽しいな、と感じているし、自分はそうやって物語を味わっているんだな、とようやく言語化できた気もする。
七瀬由惟/Yui Nanase/あーしぇ@ashe_dalmasca2025年10月19日読み終わった群像劇というか、複数の登場人物による物語の同時進行というか、連作長篇(になるのかな?)というか、こういう構造の物語は、その世界に自分が溶け込むまではなかなか全体が見えてこないので、最初のうちはとっつきが悪いかもしれません。 上層民と下層民、そして七割の中間層に分断するベルカーブ制度、棲み分け、下層民への転落への恐怖、まるで江戸時代の五人組のような相互監視を推奨する環境、ディストピアそのものの世界で生きる人たちが描かれる。 あちこちに位相が向き見通しの悪かった世界が、物語のかなり後半、二人称で展開するパートに至って、ようやく彼らのなかに自分を定位することができた。 個人的には邦題よりも都市SF味を感じさせない原題The Ten Percent Thief(一割民の怪盗)のカッコ良さが好きかな。 しかしこの世界、鈴木次郎吉率いる鈴木財閥が支配してそうな名前だなあ(笑)
