ムーミン谷の仲間たち
8件の記録
- sea@sea062972026年6月30日読み終わったムーミンの世界は逆ちいかわなのかもしれない。 最近の流行は「現実社会に似た舞台でシンプルなキャラクター性を持った生き物たちが生活している」という特徴があるような気がする。そりゃそうだ、そうじゃなかったらただの現実だし、見ている側も疲れるよね。目に留まったその一瞬でどれだけ設定を理解してもらえるかが勝負の世の中なんだなあと思う。 でもムーミンはファンタジーの世界の中で複雑な心を持った生き物たちが社会を編んでいて、だからこそ思い入れながら読めたのが嬉しかった。とても一言では言い表せない、面倒くさくて繊細で愛おしいみんなのことを好きになってしまう。名前を与えられること、意志を持って変化すること、種族の中の個別性、怒りと再生、宝物を手渡すこと。 「いや、だめだ。こんなことはいやなんだ。ぼくはようやく最近、いやですということを、おぼえたんだぞ。年金をもらって、好きなことだけする。ほかのことなんて、やるもんか」……そして立ち上がると、庭園を抜けて門まで行き、鍵を開けて、あのいまいましいがらくたをすっかり中へ引っぱりこんだのです。 「あのさ、戦うってことをおぼえないかぎり、あんたは自分の顔を持てるわけないわ。ほんとよ」













