台湾文学ブックカフェ3 短篇小説集 プールサイド

12件の記録
- 犬山俊之@inuyamanihongo2025年6月17日かつて読んだおすすめ多様な台湾の今を切り取った良質なアンソロジー。どの短篇からも台湾独特の空気を感じます。こうした作品が日本語で読めるのはありがたい。収録作品『ぺちゃんこな いびつな まっすぐな』(陳思宏著)の小説としての上手さに感服。 驚いたのは収録作品の初出がほとんど新聞の文芸欄であること。新聞に文芸作品が掲載されていることは知っていたけど、自分の中国語力では歯が立たないので、きちんと読んだことはありませんでした。作品発表の場として新聞が機能しているというのはすごい。 また、翻訳もすばらしい。二番目に収録されている、表題作『プールサイド』、抑制の効いた静かな日本語の美しさ。三須祐介氏の訳で読める日本語読者は幸せです。ちなみに、三須祐介氏が翻訳した三作品、どれもおすすめです。『太陽の血は黒い』『次の夜明けに』▼
- 木星@foggy2025年3月7日読み終わった借りてきたかつて読んだ台湾の新進気鋭の作家によるアンソロジー。台湾の湿度や匂いがじわじわと伝わってくる。どれも珠玉で素晴らしいけど青春ロードムービー風?と思いきや意外なラストを迎える「ぺちゃんこな いびつな まっすぐな」が一番好きでした。同じシリーズのバナナの木殺しもとてもよかった。