PK 新装版
10件の記録
- nny@opp2026年4月9日買った読み終わった勇気は伝染する。 個人の思想として大抵の失敗は準備不足か睡眠不足だと考えていたのだけど、稀に勇気の量を試されるような大きな力が働いて、乗り越えないと一生の後悔として背負っていくものがあると感じた。 ちょうどこの本を読み終わっておすすめだと友達に貸した後、1週間後に会うはずだったおじいちゃんが死んだ。私は上京してから半年に一回帰るくらいの頻度で、もっと会いに帰ればよかっただとか、亡くなる前日に母が取り次いでくれた電話でありがとうや好きだと伝えれば良かっただとか、あと1週間待たずに危ないと電話が会った時点で帰ればよかっただとか、数えきれない後悔がある。葬儀へ出るための新幹線の中、もう一度この小説を読みたいと思った。貸していたので現実は不可能だったのだけど、勇気を感じたかった。 あの時、あの一言が言えなかった私の勇気は、きっと足りなかったんだろう。 小説としては3部作で、複数の場面を切り取ってつなぎ合わせたような構成。一見それぞれの短編で違う世界線だが、随所に連想させる表現が出てきておりおもしろい。1周目は時間をかけて読んでしまったので、軽く2周するとめちゃめちゃ面白かった。
時雨崎@rainstormbook992025年4月1日読み終わった借りてきたミステリかと思ったらSFだった。図書館で無作為に借りたら異色作品を引いてしまったのかもしれない。 一見、何の関係も無さそうな話に次々と切り替わり、しかも同じ年代の話であるとは限らない。これはあの人の過去で繋がっていて…あれ?でも矛盾があるぞ?と読者の困惑を積み重ねる。最後に違和感を解決する全体像が急に現れる連作3短編。 綿密に仕組まれたバタフライエフェクトを一読で理解は難しいけど巻末解説で説明してくれる。たいへん助かる。 解説は三体の翻訳者でもある大森望 氏。






