青がゆれる (創元文芸文庫)

23件の記録
なのか@soh_nanoka2026年8月22日読み終わったうっとりするほど文章が綺麗。六人の登場人物それぞれの視点から、一瞬の鮮烈な体験を描く物語。 …と言えば確かにそのとおりなんですが、センセーショナルなシーンがどれも「これが象徴」だって主張しているから、毳毳しい色味の写真ばかり見すぎて目が慣れる感じがある。 登場人物全員、共感はできませんでした。 ただ理屈は通るし整理がしやすいから、衝撃はあっても痣になりませんね。ショッキングだけど夢にみたり、ふと思い出して頭を抱えたりするようなえぐみは無い。 ページを捲る手が止まらない文章って、「腕を引かれる」か「躓かない」かで、かなり意味が変わると思うんですよ。 換言するなら「手を止められない」のか、「手を止めなくていい」の違いかな。今回のは後者でした。 うっと喉の奥がせり上がるような描写は多いんだけど、文章の喉越しがいいんだよなあ。本当に。 大好きな文章だけど、刺さるかどうかでいうと別問題。 こういうこともあるんだな、といい経験になりました。
🔖ぼう|読書記録@book_252026年3月19日読み終わった人の痛みや苦しみを描いているのに、なんでこんなにも美しいのだろう。 言葉の美しさや登場人物の痛みに思いを馳せると、思わず読み終えた後にため息が出てしまうような作品でした。 同じ世界線に生きている人たちの、それぞれの視点の短編集。 ある人物からの視点だととても健全で何の悩みも抱えていなそうな人物でも、その人物の視点になった瞬間その人の生きづらさや苦しみが流れ込んできて、読んでいて気持ちがぐるぐるしました。 でもただ苦しみや破滅への道のりを描くだけではなくて、それぞれの苦しみからの脱却や変わるための一歩目が描かれているところに光を見出せてすっきり。 読んでいて、高校生という大人になっていかなければならない時期、自分の考え方や感じ方があっているのか、マイノリティになっていないかに敏感になる時期をものすごく鮮明に思い出して懐かしくなると同時に、振り返ると「もっと適当に考えても何とかなったのになぁ」と思える自分が今いることに少し温かい気持ちになりました。

ブックスエコーロケーション@books-echolocation2025年8月21日新刊入荷@ ブックスエコーロケーションブックスエコーロケーション、8月21日(木)オープンしております。19時まで。ご来店お待ちしております。 雛倉さりえ『青がゆれる』創元文芸文庫 彼女以外に好きになれる人間は世界中のどこにもいないと信じることができた。 思春期の儚い恋と傷の痛みを描いたデビュー作品集、書き下ろしを加え改題文庫化。
























