陽だまりの彼女

陽だまりの彼女
陽だまりの彼女
越谷オサム
新潮社
2011年6月1日
8件の記録
  • 💡
    @19970419sH
    2025年7月12日
  • もるてけ
    もるてけ
    @moruteke
    2025年3月26日
  • つん。
    @tsunn623
    2025年3月25日
  • 春
    @spring_04
    2025年3月16日
  • はれあめ
    はれあめ
    @hareqme
    2025年3月13日
  • -0501-
    -0501-
    @che_rish
    2025年3月10日
  • amy
    amy
    @note_1581
    2025年3月9日
    だいぶ前に映画化されていたっぽいのだが、それをWOWOWで見て原作の小節も気になって読んでみた。恋人同士の甘い描写が多いながらも展開がミステリっぽいくもあり、最後の結末はファンタジーでもありでおもしろかった。堂々と甘ったるい描写が多いので、おほほーとニヤニヤしてしまうし恋人同士のラフで親密な会話のテンポが心地よかった。映画と小説では大筋は同じものの、本当に最後の最後のシーン(結末)がそれぞれで異なっており、私としてはどちらもファンタジー要素を活かしてていいなと思ったし、誰かが明確な不幸に陥るという意味のバッドエンドではないように思う 悲しすぎず、かといって冗長すぎたり平坦ではない恋愛小説ってなかなかパッと出てこないので、そういう意味ではこういった作品もあることが個人t系には嬉しい。恋愛小説、もちろん紆余曲折ないと話にならないんだろうけど、ドラマチックすぎる展開や結末も多いので。時おりこういう軽い読み口で深刻になりすぎないものがほしくなる
  • 「陽だまりの彼女」を読了した。 「陽だまりの彼女」というフレーズに、私はおおらかで優しく、落ち着いた大人な雰囲気がある女性を想起した。ところが、読了後はどうだろう。ヒロインはその限りではなくーー落ち着きなんてかけらもなく、おおらかではあるが自分勝手、優しくはあるがきまぐれな、しかしまさしく「陽だまりの彼女」がそこにいたのだ。 主人公・浩介は広告代理店の、ヒロイン・真緒は下着ブランドの会社員として、10年越しの再会をくすぐったがるところから始まる。中学生の頃、二人はクラスから浮いた存在同士で輪を作り、かけがえのない青春を送った。それから訪れた10年の空白を埋めるように、二人の距離は急速に縮まり、あれよあれよと結婚しーー別離した。 この小説に触れて、私は貪るように読んだ。純真な二人の愛情、素敵な登場人物たち、そして隠し味のようなミステリー要素。ハマらないわけがない。 特に胸が熱くなったのは、ヒロイン・真緒が……ああ、何を書いてもネタバレになってしまう! 真緒が感謝や好意をストレートに伝える描写である。 「愛してます」「お父さんとお母さんの子でよかった」「大好きだからね」 「プランターに隠すなんてありきたり〜」と嬉しそうににやついているところなんて、私はその光景を見たのかと思うくらい鮮明に思い描ける。 彼女のような真っ直ぐな感情表現は、現代日本を生きる若者に足りないものなのかもしれない。一日、一日を、大切に噛み締めることを、平和すぎる怠惰に慣れてしまった私たちは忘れてしまいがちである。 大切なものをいくら「大切にしていた」と言ったところで、それが過去形な時点で、もう二度と感謝を伝えることも愛情もそそぐこともできない。宝物でもしまいこんでいては、抽斗の中でホコリをかぶってしまうのだ。 真緒の真っ直ぐなきまぐれが、そう教えてくれた。 最後に、この本をおすすめしてくれた夫へ。 あなたがこの本を好きな理由を考えながら読むのは、とても楽しい時間でした。 楽しい時間をありがとう。 そして、これからも楽しい時間をーーできるだけ長く、一緒にすごしてくれるとうれしいです。 ところで、皆さん。猫は、お好きですか?
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