チーム・テスならだいじょうぶ
6件の記録
PASO@ayapaso2026年7月5日読み終わった課題図書② いろんなテーマが詰まっているけど読みやすい。感想文がうまく書けるかと言われると微妙。笑 でもいろいろな困難と共に生きる少女の姿に希望を抱ける本だと思う。友人たちも個性豊かでかわいい。ありがちな「THEいじわる」な友達がいないところも良い。困難を乗り越える、じゃなくて共に生きる、がキーワードと思ってみたりする。
やぎねこ@calicocapricorn2026年6月12日読み終わったあらすじ ・主人公のテスは中学2年生の女の子。最近、ノースレイク中学校に転校してきた。どうして転校したのかということは語られないまま、テスの新生活の様子がつづられていく。テスはどんな子かというと、お菓子作りが得意。そして、それは前のお父さん譲りらしい。前のお父さんはお菓子屋さんを経営していて、テスはお父さんにお菓子作りを習った。しかし、お父さんに何かがあり、その出来事「を境に(テスもその周りも)変わってしまった。」そうして今は、引っ越して、お母さんと妹のグレイシー、新しいお父さんのスコットと暮らしているようだ。 ・転校して新しい環境に飛び込んだテスだが、なかなか友達と言えるような人ができない。学校の授業はというと、作文の授業でよい成績が取れずに苦労する。そして、急に襲ってくる腹痛と吐き気になやまされていた。どれくらいひどいかというと、腹痛が始まると歩くのもつらい、立っていられないくらい。 ・実は、テスの元にはある招待状が届いていた。それはベイクオフというお菓子作りの腕を競うコンテストへの挑戦を歓迎するものだった。テスは出場したいが、交通費などお金がかさむし、母の負担になりたくないと思い、その思いを誰にも打ち明けずに封じ込めていた。けれどやはりお菓子作りが好きで、テスにとってはお菓子を作るのが生活の一部になっていて、心のよりどことでもあった。学校から帰ったらクッキーを焼いてみたりしている。そして、ある日、手作りのクッキーを学校に持って行って同級生にあげたら友達ができるのではないかとひらめく。 ・次の日、お昼ご飯の時間になり、勇気を出してクッキーをあげたのは、明るくて前向きな女の子エリーと、その友達ラジットだった。2人はとても喜んでくれて、お菓子作りを教わりたいというくらい仲良くなる。 ・ある日、エリーがテスの家に来る。今のお父さんと前のお父さんについて聞かれ、あまり自分から話そうとしてこなかったテスだが、目に涙をにじませながら、三年前に心臓発作でお父さんが亡くなってしまったことを話す。話し出したら止まらなくなってしまい、母親には打ち明けれなかった、ベイクオフの出場についてもエリーに話す。すると、エリーは何としてでも出るべきだとテスの背中を押してくれる。それからエリーとラジット、ウェインでチーム・テスを結成し、一丸となってテスの優勝を目指していく。 この後 ・だんだんとテスの過去や思いが明らかになる。 ・テスはベイクオフで優勝できるのか。 ・テスが急に腹痛や吐き気を催すというのが不穏。誰にも打ち明けられないでいるが、大丈夫なのか。 読んで感じたこと ・テスがお菓子作りに没頭する描写がいい。心の底からお菓子作りが好きなのが伝わる。そして、真剣に向き合う姿がかっこいい。プロ。テスみたいに同年代の中で一番を目指せるくらいの腕前でなくとも、何かをとことん極めるというのは素敵なこと。 ・テスがベイクオフに出場して観客の前で審査のお題にあったお菓子を作る場面はハラハラドキドキした。 ・テスにとってお菓子作りは前のお父さんとの大切な繋がりであり、心の拠り所。私にとっての「お菓子作り」はなんだろう。 ・本心を打ち明けられない。なぜ?テスは打ち明けると周りの人が困ってしまう、気まずくなると思ったから。また、父親を亡くした子供というレッテルを貼られてしまう。他人からの一方的な評価を受けたくないから。言葉にするというのは難しく、勇気がいる行為。なぜなら言葉にするには自分の感情を整理できていなくてはいけないし、言葉にして他人に伝えた時点で事実となり、不安定な思いや曖昧な事象も確定してしまう。言葉にするとは自分を客観視する/されることである。そして言葉になった事実は一人歩きする。作文を書くときは、否が応でも自分に客観的に対面しなければならない。自分から逃げられないから嫌。根本的には自分が嫌いなのだ。だから嫌な自分を取り繕って薄っぺらい、誰にでも書ける、誰かが言っていたことを寄せ集めて自分の作文にしてしまう。そういう作文は私の言葉ではない。しかし、学校の作文に本心を曝け出しなさいというのも酷だといまだに思ってしまう私はまだまだ自分が好きではないのだろう。本当は、自分の本心を自分に尋ね、言葉にする力を養うことが大事なのもわかっている。テスは、お父さんを1人で死なせてしまった自分が、誰がなんと言おうと許せなくて嫌いだった。けれど物語で描かれたベイクオフを通して、父の死を一応は乗り越え、持病と合わせて、人生を、自分のことを達観できた。だから最後の作文の課題でも、本心をさらけ出せたのだろう。 ・体調の悪さとそれに伴う辛さや絶望感は人に伝わらない。体調が悪いだけで落ち込むのに、その伝わらなさ自体も悲しい。自己管理がなっていない、怠け、甘えだと思われる恐怖や実際にそのような目で見られたときの屈辱。 ・「いつかきっと、パパのことを涙なしで思い出せる日が来るのだろう。でも正直にいうと、涙ぐらいどうってことない。それでパパの思い出に浸れるなら。(254)」喪失や悲しみに真正面から向き合うのはすごく勇気のいること。 ・「わたしには持病がある。でもわたし=病気じゃない。(335)」病気はテスを構成する要素の一つに過ぎないのだと考えられるところに、テスの芯の強さが表れている。支えてくれる家族や仲間に恵まれている。 ・「いろんな材料を集めてかきまぜることで、何かすばらしいものができ上がる。人生だって同じなのかもしれない。(327)」お菓子作りと1人の人間の人生を重ねる。オプティミスティックな終わり方。 どんな人におすすめか ・お菓子作りに興味がある人 ・アメリカの中学校生活に興味がある人 ・結末までテスを見守りたい人 ・友だちづきあい、家族との関わりについて考えたい人 クローン病とは?罹患者は日本にどれくらいいる? https://www.nanbyou.or.jp/entry/81 https://www.ibd-life.jp/basicinformation/cd.html
てのりぐま@honzuki_kuma2026年5月21日読み終わった借りてきたこちらも令和8年度読書感想文コンクールの課題図書。 テスが抱えている傷と悩み、お菓子作りという強みが合わさって、自然とテスを応援したくなってしまう展開。テスが作るお菓子のどれもがすっごく美味しそう...! ベイクオフよく知らなかったんだけど、すごいコンテストなんですね。判明した病気を抱えながらもベイクオフ優勝を目指すのがアツい展開でした。あと、ずっと届かないと思って送っていたメッセージの行方も、そうきたかと思って唸りました。よかったねえ、テス。 そんなあれこれを読み進めたからこそ、最後のフレーズが響く一冊になっていました。
