トレインスポッティング

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DN/HP@DN_HP2025年10月12日かつて読んだarchiveアーヴィン・ウェルシュの最初の長編小説は、彼の“半自伝的”ということを意識しながら”短編集“として読んだ。 街のところどころにある未だ輝かない人生の断片。街に散らばったそれぞれの人生、物語。ヘロイン、セックス、HIV、失業保険...そこには勿論青春もあるけれど、出口だけは見つけられない若者とその街の話。閉塞感を感じる人生というのは、物語られることで“開いて”いくのかもしれない。それは街を出ることでも“解決”はしないのだけど。随分昔に観た映画の朧げなイメージとは少し違って、完全に渋い”短編集“だと思った。 THE SMITHSは苦手だけれど、本編でも引用される“There is a light and it never goes out”という曲、というかその言葉には少し特別な思い入れがあるから、その曲を聴きながらこの小説のことを思うのも良いかもしれない。






