地下室の手記 (光文社古典新訳文庫)

3件の記録
- きた@taroti332025年9月21日読み終わったp10「今じゃとうとう、俺の居場所と思い定めたどん詰まりのすみっこに引き籠ったきり、「賢い人間ならおよそ、まともな何者かになれるはずがない、何者かになりうるのは愚か者だけだ」という、ねじけた愚にもつかない慰めを口にしては、己をなぶりものにしている。」 「完全なる自己否定は、完全なるナルシシズムを生むだけであるということ。」 http://nakoshiyasufumi.net/mail159/ ↑これを読んで、本を読み始めたけど色々突き刺さっちゃう p47「ああ、君たち、そんな一覧表だの算術だのに話が及ぶんじゃ、二、二が四だけが通用しているんじゃ、何が自分の意志なもんか! 二掛ける二は、俺の意志がなくたって、四に決まっているだろう。自分の意志ってのは、そんなもんじゃないはずだ!」 読了後 誰か主人公を救ってくれ〜!!ああ!!リーザ!! 私も顔が赤くなるぐらい恥ずかしいよ 愛を受けたことのない人、相手にされず、強烈に自我を肥大化して…主人公と自分を重ねてしまう。他人を疎みながら、他人と関係を結びたい、ペシャンコにされた自我を確立しようと必死にプライドを持っていて、けれど寂しく誰にも相手にされない主人公泣泣泣 病並みの強烈な自我、強烈なプライド…