崇高のリミナリティ

5件の記録
はるか@halorso2026年3月4日読み終わった初版でおもしろそう!と思って買ったあと、カントの用語に挫折してずっと積読してたけど、少しずつ哲学要素の強い本や批評の文章に慣れてきて今なら、と思い読んだ。 おもしろかった。 古典の引用することで今に甦らせることが今の気分的に印象にのこった。 ちょうど読み終わったあとにシアターコモンズの『スリープ』を観て、引用を切り貼りすることで生じる上演性(会話を上演することとは明らかに違う効果がある)の体験につながって、よいタイミングで再チャレンジできたなと思った。 大充実の註釈も親切でよかった。 五つ目の対談で出た言葉への取り組みとして『中動態の世界』=文法、『勉強の哲学』=詩学、『崇高の修辞学』=修辞学が紹介されていた。 以前と比べてわかりやすくかつおもしろくこういうことが読めてありがたいな。
Autoishk@nunc_stans2025年8月27日読んでる面白く、またガイドの充実した良心的なつくり。 特に著者が現代をアイロニーの修辞学が失効しベタな解釈へと平板化していく時代として捉え、あえて「ぶぶ漬け」的なものを擁護しているのが興味深いのだが、この時代診断は半分は正しく半分は間違っているようにも思える。皮肉を文字通りの意味と受け取られてしまうことと同じだけ、ある言明の裏の意味を過剰に読み取るようなクソリプや動機づけられた推論、陰謀論的思考等も蔓延しており、そうした一見対立する両極的な事態が同時に進行する時代ということなのではないかと思う。


