〈ツイッター〉にとって美とはなにか

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- すずめ@akairocoupy2025年7月29日読み終わった@ 図書館図書館の言語学の棚にあって、『言語にとって美とはなにか』からとったタイトルだと思い手に取った。内容はどちらかというと副題の"SNS以後に「書く」ということ"に主眼があって、ツイッターにとっての美の話ではなく、広く言語表現について書かれていた。 しかし「言美」(と本書の中では略されている) を積んでいる者にとっては、その補助線となる解説が多く、かえってありがたかった。 個人的には詩歌に関心があるため、一章からいきなり時枝文法からの、日本語には休符があるという話が始まり、興味深いテーマばかりで一気に読み進めた。 "短歌はSNSと相性がいい"といった言われ方とは全く異なる文脈で、和歌や石川啄木にも触れられ、まとめの論を読むとむしろこのような言語表現が起こっているからこそ、その一部として実際に短歌や詩がつぶやかれているのではないかと思えてきた。 流し読みしたところもあるため、いずれ購入したい。