冷めない紅茶

冷めない紅茶
冷めない紅茶
小川洋子
ベネッセコーポレーション
1990年8月1日
4件の記録
  • 紅茶好きだから、気になる
  • シャーリイ・ジャクスン賞を受賞した「ダイヴィング・プール」が収録されているので図書館で借りた。 単行本も文庫本も絶版だったので図書館に文庫版の蔵書があってよかった。ありがとう図書館。 受賞したのは英訳アンソロジーに収録されているもので「ダイヴィング・プール」以外には「妊娠カレンダー」「ドミトリイ」の3中編が収録されているらしい。 日本では『妊娠カレンダー』に表題作と「ドミトリイ」他一編が収録されているので、『妊娠カレンダー』も読みたい。 久しぶりに小川洋子作品を読むきっかけができてうれしい!
    冷めない紅茶
  • 「冷めない紅茶」 死についての物語。 後半に進むにつれて生と死が曖昧になっていく。 アンドリュー・ヘイ監督の『異邦人たち』を思い出した。 紅茶が冷めない理由について考えずにはいられない。 「ダイヴィング・プール」 思春期の少女にありがちな残酷さが怖かった。 彼女は一緒に育った純の高飛び込みの練習を毎日のように観覧席で見ていた、そして純は彼女の残酷な行いを見ていた。 彼女のことを毎日見ていたから。 純からそのことを告げられた時の彼女の心の中はどうだったのか。 それが気になる。 本が古かったので読んでいる時に頁がごっそり抜け落ちて焦った。 返却する時に伝えて修理してもらわなくては。
  • 『冷めない紅茶』 表現の仕方がやわらかで動きが少なくて、哀しさやさみしさを描くのが上手だと思った ひとり学校の喧騒からも、時間の目からもおいていかれたあっけなさがよくわかる、K君と彼女のあたたかいやり取りの緻密な書き方がすごく沁み渡る気がする 『ダイヴィング・プール』 歪で弱くて脆いお話だった 彩のリエへの加虐嗜好、純への崇敬、恋心、母親への淡い憎悪、嫌悪、わだかまり 彩が彩として形成された人格にはひかり園という孤児院の中で育った環境と、親から得られなかった愛の影響があるのかしらと思った とてもいびつ 彩にとってリエは愚かで可愛いんだろうな。キュートアグレッションが入ってそう
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