小さいおうち

小さいおうち
小さいおうち
中島京子
文藝春秋
2010年5月27日
7件の記録
  • GW積読消化第1冊目。 「家事の得意なタキばあちゃん」と、記号化して見られている女性の生身の生きた記録。甥の子が実際に戦時中を生きたおばあちゃんに向かって訳知り顔で戦争のことを語るのも皮肉だ。じわじわとモノが減っていく時代が生々しい。並行して語られる恋物語の中の「賢い女中の選択」はタキを一生捉えて離さなかった。
  • ぱん
    ぱん
    @sabuwako
    2026年2月16日
    ・初めは「戦前〜戦後にかけてのほのぼの日常系かなー、描写が綺麗だなー」って思ったけど、半分過ぎたくらいからドラマが動き出して一気に読めた。最後まで読むと「あのシーンってもしかしてこのこの?」と戻るのも楽しい。 ・みんな時子奥様が好き。タキちゃんも、恭一ぼっちゃんも、板倉さんも、睦子さんも。惹きつける魅力というかパワーのある存在。 きっとタキちゃんは、好きだからこそ板倉さん宛の手紙を渡さなかったんだろうと。賢い女中だしね。でもそれでも板倉さんが登場したのは、やっぱり好きだからだろうと。 タキちゃんの好きオーラを感じたから『小さいおうち』の2人の女性は恋人のように描かれていた。 唯一好きになりきらなかったのが平井の旦那さんなのかな。 ・山形に帰るタキちゃんに自分が結婚祝いでもらったカップソーサーを1組渡して、自分も1組持って、「戦争が終わったら帰ってきて。一緒にお茶をしましょう」なんて最高の約束じゃん。明日どうなるかもわからない状況のなかでも「タキちゃんが一緒にいる未来」を時子は見てるんだよ。タキちゃんと時子、両思いだよこれ。大好き同士じゃん。最高の愛の形だよね。お茶って一緒にいて楽しい人としかしたくないじゃん。そんな楽しい未来を信じてるんだよ時子は。この小さいおうちで、また変わらずタキちゃんがいて、一緒にお茶して、恭一ぼっちゃんが遊んで、板倉さんも遊びに来たりして、そんな幸せなイメージ。 ・最終章だけ健史目線でこれまでの伏線をすいすいと回収してって、昭和のストーリーが現代に紡がれていく。見事。 ・直木賞って面白いんだね。エンタメ性の高い作品の太鼓判。困ったらこれを道標に本を選ぶのもありか。あんまり受賞作とか気にしたことなかった。 ・バージニア・リー・バートンの『ちいさいおうち』って実在する絵本なんだって思ったらディズニー短編のあれか!わー読みたい。
  • ぱん
    ぱん
    @sabuwako
    2026年1月9日
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  • エフワイ
    @sthhhhts
    2025年9月4日
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